「年賀状を出さなくなった人」
- 面倒くさい。
- あまり意味を感じない。
- 出す相手がいない。
- 面倒くさい。
……どんだけ面倒くさいんですか。
というわけで今回は
「12年間で完成させる年賀状の楽しみ方」についてのお話。
12年間で完成させる年賀状
年賀状、書いてますか?
「出していたけど、もうやめちゃった」という声もよく聞きます。
事務的なものや社交辞令的なものはさっさとやめてしまっていいと思います。無駄ですからね。
けれどそれ以外の、たとえば遠方の友人や、お世話になった方などに対してはどうでしょうか。
なんとなく、心あたたまるコミュニケーションツールが衰退していくようで、寂しくも思えます。
毎年どうしようかと悩んでいる人も、少なくないのではないでしょうか。
面白いことをやりたいけどネタもない。
悩んだ挙げ句、あたり障りのない内容と、ペットや子供や孫の写真に一筆添えるスタイルに落ち着いてしまう。
そんな人も多いと思います。
そこでオススメなのは「12年間をひとくくりと考えて同じテーマで書く」というものです。
私がやってみた「一度きちんと干支の動物を描いてみよう」というテーマで12年間続けたイラストをご紹介します。
(2004,01,01)親子
2004年からスタートしました。
それまでは、思いつきで描いたり、デフォルメした干支を描いたり、相手に合わせて好きな漫画のキャラクターを描いたりしていましたね。
それはそれで楽しかったのですが、描いている時間よりも、どうしようかと悩んでいる時間が長く、そのせいでなかなかモチベーションが上がらない、というような状態になっていました。
(2005,01,01)凛鶏
2年目。
水彩の塗りを試している時期でもありましたので、線画を活かしつつ仕上げていました。
(2006,01,01)柴犬
3年目。
実家でともに暮らしていた柴犬の「モモ」を描きました。
このころはまだ元気で、食い意地が張っていました。
のんびり散歩に行っても、用が済んだらご飯が食べたくて急いで帰るような調子。
(2007,01,01)瓜坊
4年目。
硬そうな毛を意識して塗ったことを覚えています。
(2008,01,01)二鼠
5年目。
「ハムスターだろうがモルモットだろうがネズミが苦手」という人に怖がられてしまった思い出。
(2009,01,01)雄牛
6年目。
横に文字を入れる予定で描いたので、ちょっと寄り気味の構図に。
牛の眼をきちんと描いたことがなかったので、こんな感じなのかとちょっと驚いた覚えがあります。
(2010,01,01)猛虎
7年目。
虎柄をトライバル風のキレのある風合いに描きました。
もう虎は二度と描きたくない、と思うほど一心不乱に取り組みましたね。
(2011,01,01)草食
8年目。
モッフモフの毛並みを表現しようと頑張りました。
(2012,01,01)龍神
9年目。
ここにきて「きちんと描こうもなにも実在しないじゃん……」となりました。
厳しい表情で、願いは叶えてくれそうにありませんが、恐竜好きの少年に気に入られて、印刷したものをプレゼントしました。
(2013,01,01)金蛇
10年目。
蛇は嫌いな人多いですよね。
でもきちんと描きたかったので、せめて「おめでたい感」を出すために金色に。
(2014,01,01)駿馬
11年目。
肉づきのよい良馬を意識して描きました。
筋肉の隆起したところなど、特に時間をかけたような気がします。
(2015,01,01)羊唄
12年目。
ついに、ゴールです。
長い道のりでした。
(2015,01,01)十二支
続けることによって最終的に生まれたのは、この一枚でした。
申年からはじめて未年まで、ぐるっとひとまわり。
12年間で、一枚の絵が仕上がったわけです。
つたなくても、そこには12年間を生きてきた自分自身が投影されています。
惰性で描くよりも、意味のあることのように思えてきませんか?
気のせいかもしれませんが。
相当に大変なことだったかというと、案外そうでもありません。
難しく考える必要はないんです。
テーマを決めて1年に一枚の絵を描くだけで、12年後には仕上がっているわけですからね。
とはいえ、正直、この十二支の集合画が完成して「年賀状やめようかな」とも思いました。
返事が来ないままフェードアウトしていく人たちがちらほら出てくるなか、自分だけが意地になって続けても、果たして意味があることなのだろうか、と。
けれど、以前職場にいた年配の方から「仕事を辞めてからも毎年楽しみにしている」と言葉をもらったことで「2周目をやってみよう」と思えるようになったのです。
というわけで、2周目もはじまっています。
申年からスタートし、2021年は丑年。
もう半分きたんですね。
12年間で完成する一枚の絵と向き合うのが、いまから楽しみです。
ワンポイント
干支にかぎらず動物を描くときに刺激になるのはやっぱり図鑑です。
私のお気に入りの図鑑はコチラ。
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色鮮やかなビジュアルを眺めているだけでも、いろんなアイデアが湧いてきます。
オススメです!
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それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)