「物語に動物を登場させたけど目立たない!」
人間ドラマのなかに動物。目立つはずなのに活躍できないのはなぜなのか。
というわけで今回は
「物語に登場させた動物を活躍させる方法」についてのお話。
(2014,12,29)ルドルフ
馴鹿(となかい)の牧場を経営するブランディーノのもとで育った。
素直で勇敢な性格で、アダムに懐く。
創作物語に動物を登場させる場合、どんなことに気をつけていますか?
なにを食べるのか、どういった場所に棲息しているのか、といったところは当然気にしますよね。
では、それ以上に、なにを考えたらいいのでしょうか?
結論:動物を活躍させたければ生態と人との関わりを知ろう
結論:動物を活躍させたければ生態と人との関わりを知ろう!
以下に理由をまとめます。
理由:なぜ生態と人との関わりを知る必要があるの?
なにも知らなければ、登場させてもただの置物になってしまいます。
現実に存在する動物でなくても、それは同じことです。
作者はやはり、その動物についてよく知っていなくてはいけません。
特性を知らずになんとなく書いていても、活躍させようがないからです。
調べようと思えば、いまはネット上にたくさんの情報が散らばっています。
手はじめにWikipediaを入口とするのも、悪くはないでしょう。
大切なのは「知ろうとすること」です。
なんとなく雰囲気だけで動物を描いてしまっていませんか?
知っているつもりの動物でも、物語に登場させてその動作を描こうとしたところで、はじめて案外わからない、知らないことが多い、ということに気づくこともあります。
気づけたなら、そこから知ればいいのです。
物語の舞台となる世界の時代背景なども考慮します。
たとえば馴鹿なら、まず食肉になります。
棲息地は寒冷地ですので、冬場のタンパク源として、燻製にして長期保存することもあります。燻製はどうやって作るか知っていますか?
毛皮は絨毯や防寒着に利用できますし、脚の腱を取り出して干せば、糸として使用できます。糸を縫いつけるための縫い針には、馴鹿の骨や角を加工したものを使うこともあります。骨や角は装飾品や楽器などにも。
サンタクロースの影響もあって、馴鹿には人が乗ったそりを牽かせるイメージが強いと思いますが、馬のように直接人が跨ることもあります。
少し書き出しただけでも、これだけのことが出てきます。
「早く物語を書き進めたい!」と気が逸るのはよくわかりますが、こういったことを知っていくプロセス、寄り道も楽しいものです。
ワンポイント
図鑑を一冊手もとに置いておくことも非常に有効です。
私のお気に入りの図鑑はコチラ。
色鮮やかなビジュアルを眺めているだけでも、いろんなアイデアが湧いてきます。
図鑑を開いて興味を惹く動物に出会ったら、そこから細かな情報を集めていくのも楽しいですよ(´ω`)
結果:【創作】物語に登場させた動物を活躍させる方法【生態を知る】まとめ
知らないことを知ることで、また新たな物語のアイデアが生まれてくることもあるはずです。
特にモノ創りをする人は、幅広く知識を蓄えておいたほうが、より柔軟な発想ができるようになるでしょう。
調べものをしていると足踏みをしているように感じて焦ってしまうかもしれませんが、その時間は必ず蓄えとなります。
ちなみに、サンタクロースの馴鹿にはきちんと名前があることを知っていますか?
今回紹介したイラストの「ルドルフ」の名は『赤鼻のトナカイ』で知られる馴鹿の名前に由来しています。
作品にそういった小ネタを忍ばせるのも、作者の密かな楽しみになるものです。
試してみてください。
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それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)