たぬぴこ!

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【イラスト】年賀状を続けて納得の完結へ向かう【新年】

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

ってことで、年賀状用に描いたイラストをご紹介!

 

 

(2023,01,01)珠焔兎

今回も、創作物語『夜明けの続唱歌の世界の妖獣として描きました。

珠焔兎(じゅえんと)と読みます。

色的に想像がつくと思いますが、火の力をもった妖獣です。

 

年賀状もずいぶん続けてきました。

テーマを定めてスタートしたのが2004年でした。

 

それ以前にも年賀状は描いていましたが、毎年そのときの思いつきで描いていたので、テーマ性はなかったんですね。

そこで2004年からは「リアルタッチで1周する」と決めて取りかかりました。

 

2015年で1周を終えました。

 

職場関係の方にも毎年、住所のわからないパートさんであっても全員に、新年の挨拶とともに手渡ししていました。

お世話になっていた取引業者の担当の方や、異動でお会いしなくなった方にも、預けて渡してもらっていました。

毎年楽しみにしてます、ずっと家に飾ってます、職場の机のシートの下に挟んでます、などと言ってもらえると嬉しかったですね。

 

とはいえ私は当初から、この1周目で終わるつもりだったんです。

12年続けるって、結構大変です。

 

ではなぜ続けることにしたのか。

 

 

2周目をやることになった理由

きっかけを作ったのは、2011年に職場を去った1人のパートさんでした。

 

そのパートさんは、体調を崩して仕事を辞めてからも、よく顔を出していました。

「娘の似顔絵を描いてほしい」といった依頼もお受けしたりしてやり取りをしていたので、辞めたからといって疎遠にはならなかったんです。

 

その方が辞めた年の年末に「来年も年賀状もらえる?」と仰ったんですね。

2011年にお辞めになっているので、2012年の年賀状も、ということです。

私は「もちろん、描きますからもらいに来てください」と伝えました。

 

それから毎年、その方の分も用意していて、年始に顔を合わせたときは挨拶をして渡す、ということを続けていました。

 

で、2015年です。

十二支を1周することで終わるつもりだった私は、その方に伝えたんですね。

「今年で十二支を1周したので、年賀状をやめようかと思ってます」と。

 

すると、その方が

「あらー淋しい。楽しみにしているからできたら続けてほしい。私もあと何年生きるかわからないけど、卯年から貰っているから1周揃えたい」

といった言葉をくださいました。

 

『結構大変だったのに、また12年続けるのか?』

 

自問しましたけど、誰かに喜んでもらえることが私の創作の原動力。

 

そんなわけで、2016年から2周目に入りました。

1周目が現実的な干支だったので、2周目は創作物語に登場する妖獣にスタイルを変更して描いています。

 

 

納得できる完結まで

年々、元旦に届く年賀状も減ってきました。

多くの人にとっては、続ける理由がなくなっているのだと思います。

こちらから出しても、返ってこないまま、という人も年々増えてきました。

それが悪いといっているわけではないです。

ただ、時代の変化を感じますね。

律儀に近況を綴って送ってくれる友人もいるので、それぞれだなとも思います。

 

2019年の正月に会ったあと、唐突に音信不通になった学生時代からの友人にも、毎年送り続けています。

私は、そういった人がやるような「一方的な関係の切り方」をしたくないからです。

卒業してからそれまで普通にやり取りしていたのに、なんとも失礼な話です。

過去にも「忙しくて返信が遅れた」ということはありましたけど、今回は一切の連絡がなくなりました。

連休などに帰郷するたびに伝えてきていた連絡も、プツリとなくなりました。

それでも、もしどこかで連絡があれば、私はもとに戻れるでしょう。

コロナ禍で帰郷が難しくなって数年経っても、一度も連絡がないということは、あちらにはその気がないのでしょうけどね。

 

なので、この十二支の2周目が完結するとき、私はその人にきちんと一文を添えて、幕を引きたいと考えています。

「どうか豊かな人生をお送りください。さようなら」と。

 

2027年に干支を描き終え、2028年に年賀状の終了を伝える年賀状を出すつもりです。

私はそこまでやり遂げたいです。

自分で決めたことを完結させて

「私はどんな相手に対してもいい加減な対応をせず、これからもきちんと生きる」

と伝えて、そこでさっぱりお別れを告げたい。

 

そこまで年賀状に対して考える人も多分いないでしょうけど、それが私です。

 

そうそう、前述の「1周揃えたい」と言ってくださった元パートさん。

2022年の寅年をお渡ししたことで「とうとう1周揃ったから、満足。気の毒だから、来年から私の分はもういいですよ。いままで続けてくれてありがとう」と喜んで頂けました。

 

私も嬉しかったですね。

奇しくもそのタイミングで12年努めた仕事を辞めることになったので、なおさら「よかったな」と思いました。

 

私が辞めると知ったほかのパートさんのうち何人かは「毎年楽しみだった年賀状が来年からはもらえないのか~」と淋しがってくださったり、わざわざ手紙を書いて「年賀状が大好きでした」と伝えてくださったり。

経営陣のひどい職場でしたけど、働いている人は親切な人もたくさんいましたね。

 

 

2023年

さて、新年です。

 

約半年の自宅療養をしても、長年ストレスを受け続けた心身は、まだ外を向いてくれません。自分で思っていたよりも、実際はずいぶん沈んでいるようです。

仕事をしながら小説を書いたり、絵を描いたり、歌ったり……家でモノ創りに夢中になる時間が、ずっと受けていたストレスをギリギリのところで覆い隠していたのではないかと感じます。

完全に折れてしまわなかったのは「創作」というある種の『心の避難所』があったから。

 

コロナの後遺症の咳も、まだ続いています。

喋るとむせる、咳が出るので、このままの状態では、たとえば接客業はまず不可能です。

 

順風満帆のスタートとはほど遠いですが、それでも浮かべた小舟の舵は執っていたい。

いや、舵なんて立派なものはないですね。

櫂を握っていたい。これにしときましょう。

 

流れに乗ってたどりつくのはどんな景色でしょうか。

眼は閉じずに、しっかりと見ていようと思います。

 

 

それでは今回はこのへんで!

最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)

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