2013年の絵は今回の紹介で最後になります。
今回はオリジナルの創作絵ではなく、無料で公開されているRPGを遊んだあとに、キャラクターのファンアートを描いてお送りしたときのイラスト。
「描きたくなるファンアートからキャラのもつ魅力を探る」についてのお話。
(2013,12,25)天からの落とし物 キャル インファーノ
『RPGツクール』で制作され、フリーゲーム(無料でプレイできるゲーム作品)として公開されている、ぽかぽんさんの『天からの落とし物』より、主人公キャルとその相棒インファーノを描きました。
フリーゲームは数あれど、その作品のキャラクターをファンアートとして描いて送ることは、ほぼありませんでした。
もともとプレイしたのは2007年のこと。
私自身も『RPGツクール』を使ってゲーム制作を行っていましたので、他の方の作ったものを遊んでみることも、当時はしばしばあったんですね。
どこからたどり着いたのかは覚えていませんが、そんななかのひとつに『天からの落とし物』はありました。
クリアまで、楽しく遊ぶことができました。
感想をお伝えしようとサイトを覗いてみると、ファンアートのコーナーが設置されており「うちの子を自由に描いてください」といった旨の方針が示されていました。
それを見て「ただ感想を伝えるよりも、絵を描いてみよう」と思ったわけです。
そのとき描いたのがこちら。
いまになって見ると直したいところは当然あるのですが、こうしてゲームで遊んだ時期がはっきりと残っているというのも、なかなか感慨深いものがあります。
ゲーム作者のぽかぽんさんにはとても喜んで頂けて、サイトにも掲載してくださいましたね。
そこには、この絵を見て感想を言い合う登場人物たちの掛け合いが添えられていました。
今回、過去のイラストを振り返りながら「肌に合わなければすぐにプレイをやめてしまう」という場合の少なくないフリーゲームにおいて、なにがこの作品をプレイするうえでの牽引力となっていたのかな、と考えてみました。
それはもしかすると、作者ぽかぽんさんの「キャラクターに対する愛着・好き」という気持ちが作品内に満ちていたこと、だったのかもしれないと思い至りました。
だからきっと私も、プレイした2007年から何年も経った2013年に、またふと「もう一度描いてみよう」と思い立ったのでしょう。
当時某所でのゲーム制作の手伝いで疲弊しきっていた私は、2013年の前後数年間で「絵を描くことが苦痛」だと、時折感じるような精神状態になっていました。
「好き」を「描く」。
手伝いではあれやこれやと次々に追加注文があり、それに伴う長年に渡る拘束状態と、休みを申し出ても電話やSkype会議などに引っ張り出され、じわりじわりと追いこまれることで、こんな単純なことができなくなってしまっていたのです。
「好き」を「描く」。
いま思えば、2013年当時はその感覚を思い出したくて、無意識のうちにこの作品との再開を望んだのかもしれません。
絵を送ると毎回、とても喜んでくださるのですが、お礼を言うべきはきっと私のほうですね。
近々また、いまの画風で描いてみようかな、と思っています。
私も見習って、自分の作り出したキャラクターへの愛情は忘れずにいたいと思います。
ぽかぽんさんのTwitterアカウントはこちら。
ひとつ前の過去絵紹介記事はこちらからどうぞ!
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)