「酒の席の場面を描くためには飲めなきゃ駄目?」
- 酒場のシーンを描きたいけれどあまり詳しくない。
- 飲めないし、酔った感じも本当のところはわからない。
- 酒好きじゃなければ、飲酒の場面は書かないほうがいいの?
というわけで今回は
「酔えない人でもボトルを眺めて飲んだ気になる?」についてのお話。
作品に登場する酒に酔えるのか
私は、お酒を飲みません。
お酒に弱い、というよりも偏頭痛持ちなので、血流に影響があるものは誘因効果があるものとして、避けるべきなんですね。
けれど、作品の登場人物は酒を飲みます。
酒瓶を抱いて寝るほどの酒好きだって出てきます。
私は煙草を喫ったことすらありませんが、葉巻だって出てきます。
「未経験のことを書くなんて」と思いますか?
そうなると、世のなかの創作物はすべて
「経験者によって書かれたものでなければならないのか?」ということになりますよね。
海外ドラマで人気シリーズとなっている「ゾンビ」モノ。
日本で人気の「刑事」モノや「時代劇」。
いずれも、経験者によって書かれたものでしょうか?
真実味というのはもちろん、違ってくるかもしれません。
けれど想像の世界は、どこまでも自由であるべきなんです。
とはいえ、書くからには「調べられることすらまったく知らない」という状態では、いかがなものかとも思います。
たとえばお酒を出すなら、原材料やどんな種類があって、どういった造られ方をして、どのように流通しているのか、くらいはザッと調べることができるはずです。
そして実際に触れられるものがあるのなら、資料として入手することも検討します。
完全に想像だけで書くのと、現物を手にしてから書くのとでは、いくらかは違ってくるはずです。
というわけでこの写真のジャックダニエル、昨年末に入手した折、ちょっと舐めてみました。
……うーん。
よさがわからない(笑
ワインやビールの味は知っていますが、普段お酒自体を飲み慣れていないのに、いきなりチャレンジするような味ではないですね。
しかし、舐めてみることで「この味を好んで飲むのはどんな人物だろう?」と、想像を掻き立てられました。
そして「いきなり飲むもんじゃないな」というのも経験から得た知識です。
ちょっとしたことですが、経験は宝です。
想像だけでももちろんいいのですが、触れられるものは可能なかぎり試してみましょう。
銃を登場させる人はモデルガンをいくつか手に入れたりもするでしょう。
たとえば我が家には資料として、西洋剣と日本刀があります。
いずれも模造刀・美術刀で飾りものですが、あるのとないのとでは大きな違いです。
そこから感じた「感覚」や「感触」を、刻みこんでおきましょう。
「できないこと」はたくさんあっていいのです。
不可能なこと、不自由なことばかりだからこそ、創作の世界では自由な発想で、物語を描くことができるのですから。
情報を知識に変換するための「アンテナ」についての記事はこちらからどうぞ!
ちなみに今回の記事で紹介したジャックダニエルはこちら。
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)