「作ったキャラクターに生活感がない」
- 人物の容姿や目的は決まったけどなんとなく存在感がない。
- 戦闘では活躍するけど普段なにをしているのかが思い浮かばない。
- ミステリアスなキャラでもないのに掴みどころがない人物になった。
というわけで今回は
「目的に向かうために組み立てられるキャラの生活感」についてのお話。
(2014,12,25)ジョナータ・コンフーサ
得意の剣術を活かし、賞金稼ぎを続けている。高額であれば危険をまるで厭わないため、相当な金好きだと噂されている。実際の理由はほかにあるが、自立心の強さと相まって他人には滅多に心を開かない。
結論:人物の生活を描くことで目的が際立つ
結論:人物の生活を描くことで目的が際立つ!
それはなぜなのか。以下に理由をまとめます。
理由:なぜ生活を描くことで目的が際立つの?
創作世界に生きている登場人物たちにも、それぞれの生活があります。
新しいキャラクターがどんな目的をもっているのか、どんな過去があるのか、といったことには想像力を働かせて、物語での役割を与えることができたかもしれません。
しかし「どうやって生計を立てているのか」という点は、見落としがちです。
大好物くらいは考えたかもしれません。
そこから踏みこんで、普段なにを食べているのかとか、たまに酒が飲みたくなったら支払いはどうしているのか、など、そのキャラクターが生きるうえで必要になってくる要素を考えてみなければ、そのキャラクターが「生活している=生きている」とはいえません。
たとえば、ドラえもんはどら焼きが大好物です。でもそれだけ食べているわけではありませんよね。
ケーキなどでも喜びますし、ご飯の時間にはのび太の一家と食卓に着き、みんなと同じものを食べています。
どら焼きを買うためのお金は、ママからのお小遣いでまかなっているようです。
未来の道具をたくさん持っているのだから、もっと好きなことに使ってもよさそうなものです。まったく違った生活を手に入れることもできるでしょう。
ロボットであるドラえもんの場合は、自分で目的をもって生活を組み立てたわけではありませんが「のび太の子孫のセワシの頼みで、のび太を幸せにするために未来から来た」という目的があります。
そこから次第にのび太との友情も芽生えてくるわけですが、本来の目的は「のび太のそばにいて助けること」です。
その目的のために、ドラえもんの生活が組みあがっていることがわかると思います。
コミックス全巻セット。ドラえもんの名言にもいつでも会えます。
キャラクターの描き分けの勉強にもなります。
この「生活感によって目的を感じられる」ということが大切です。
人物の口からはなかなか語られない「目的」の表面には「目的に向かうための生活」があるはずなのです。
「生活の仕方」は「その人物の目的」とも関わってくるものです。
人は目的があるから、そこに向かうために「生活」を組み立てるわけですよね。
有名になりたいから、YouTubeに投稿する動画を撮影、編集する時間を設ける、だとか、受験があるから、帰宅後に受験勉強の時間を組みこむ、といったようなものです。
登場人物たちも、目的に向かって生活しています。
アナタのキャラクターはどうですか?
もちろん、あえて生活感を描かずにミステリアスな人物を描く場合もあるでしょう。
しかし、登場人物全員がそうではないはずです。
たとえばこのジョナータは、賞金稼ぎをしています。
そこで得られる報酬で生活しているのだろう、と想像することはできます。
高額賞金ばかりを狙うため、金好きだと噂されています。
とはいえ、他人に心を開かず、飲食は人並みで豪遊しているわけでもありません。
噂話は辻褄を合わせたいので、到底一人では使い切れないような金を貯めこんでいるのだ、と上塗りされています。
しかし、ジョナータには別の目的があるのです。
「別の目的があるんだよ」といちいち本人が語らなくても、普段の生活ぶりを見ていると「なにか目的があるに違いない」と感じられるわけです。
このあたりに物語が生まれます。
うまく「目的はなんだろう?」と読者に感じてもらうことができれば、それが物語の牽引力にもなるわけです。
結果:【創作】目的に向かうために組み立てられるキャラの生活感【暮らし】まとめ
いかがでしたか?
今回は「目的に向かうために組み立てられるキャラの生活感」について書いてみました。
キャラクターに生活感がない、という場合はぜひ検討してみてくださいね。
『オリジナリティを育てる方法』については、こちらの記事も合わせてどうぞ!
『キャラクターの特徴づけ』については、こちらの記事も参考にしてみてください!
ひとつ前の過去絵紹介記事はこちらからどうぞ!
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)