創作中の物語『夜明けの続唱歌』より。
引き続き2013年の絵になります。
人物のデータベースを用意すべき理由、についてのお話。
(2013,06,15)チィザ・ゴート
木樵を生業とするコズィスタ・ゴートの妻。
家事のかたわら、繁忙時には家業を手伝い、高所にも立つ。
綺麗な銀髪は、森でも孫に見つけてもらいやすい。
長編の作品を書いていると、時代が流れて世代が移り変わる場合があります。
そんなとき「血筋」というものが色をもちはじめることがあります。
「一族」や「家系」と言い換えてもいいでしょう。
うまく取り入れることで「今回登場したキャラクターは、以前登場したあのキャラクターの子孫なんだ」といった具合に、さりげない登場でも時の流れを表現することができるようになります。
一人一人が、こだわりを内包して生まれたキャラクターですから、一度限りの脇役で退場してしまうのは、少しばかり残念に思えるんですよね。
端役のつもりが思いのほか活躍してくれたりすると、続編にもどこかで存在を思い出してもらえるような、ちょっとした要素を入れてみたくなったりします。
気づく人だけが気づく「作品間の繋がり」というのが好きなんですね。
とはいえ、過去作品のすべてのキャラクターのことを、毎度作品内で書くわけにもいきません。思い出話で小説一冊が終わってしまうようなことにもなりかねませんし(笑
そこで、それぞれの存在をないがしろにしないためにも、人物のデータベースを用意し、更新し続けています。
架空の人物でも、物語の歴史のなかに生きた証、あるいは痕跡のようなものがきちんとあってほしい、と思うのです。
キャラクターは作りこむと、作者の言うことなど聞きません。勝手に行動しはじめます。
そこから、脇役と脇役のちょっとした接触や影響が、のちに大きなうねりになるような展開も起きるかもしれません。
作品に対する愛着も深まり、気づけば、書いていて楽しみになっていたりします。
創作を行っている方は是非、登場人物のデータベース化をお試しください。
『キャラクターの特徴づけ』については、こちらの記事も参考にしてみてください!
『夜明けの続唱歌』については、こちらの記事も合わせてどうぞ!
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)