今日はイラストレーター・アートディレクターの新川洋司さんの誕生日。
おめでとうございます!
というわけで今回は
「筆絵の魅力:新川洋司さん誕生日」についてのお話。
(2020,12,25)新川洋司
新川洋司さんは特に『METAL GEAR SOLID』(メタルギアソリッド)シリーズのイラストで、世界中に知られている方です。
現在はコナミから独立した小島秀夫監督とともに『KOJIMA PRODUCTIONS』にて制作に携わっています。
新川さんが筆ペンで絵を描くようになった切っ掛けは、漫画家の安彦良和さんの作品だったとのこと。
多くの絵描きが一度は使用する「Gペン」を中学生のときに使ってみたもののまったく描けず、そのころ安彦良和さんの「アリオン」という作品の描画に影響され、筆に変えたそうです。
私も、はじめて筆ペンで絵を描いたのは中学生くらいでしたね。
Gペンも使っていましたがあまり馴染めず、常用はしていませんでした。
『METAL GEAR SOLID』(MGS1)で新川さんの絵に惹かれた私は、そのまま筆ペンで絵を描くことも続けていました。
のちに、私が愛用していた筆が新川さんの愛用しているものと同じだったことがわかりましたが「同じ筆ペンなのになぜこんなに味わい深く描けるのだろう」と感嘆するばかりでした。
2007年ごろ、新川さんの絵を模写したスネーク。
線の強弱に乏しく、筆を活かせていませんね。
こちらも同じころ模写したもの。
新川さんは、こういった動きのある絵を実に魅力的に描きます。
躍動感があり、惚れ惚れと見入ってしまうんですよね。
光と影のコントラストの使い方が巧みで、真似できない領域におられると思います。
そんな新川さんでも「Gペン」が合わず「筆ペン」に変えた、という経緯があります。
スタンダードとされるひとつの道具にこだわりをもたず、自分に合うもの、あるいは表現したい作品に合うものを探し、選んだからこそ、世界中に認められるイラストレーターとなったのではないでしょうか。
常識や固定概念にとらわれず、自由に柔軟な発想で、自分の『直感』を信じることの大切さを感じます。
ひとつのことにこだわって突き詰めていくことも大切ですが、新たな試みを忘れてしまっては、表現できることの幅が狭まってしまいかねません。
新しいことに臆病にならず、いつも直感と試みを忘れずにいたいと思います。
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ほかの筆ペンとは一線を画する、その魅力を記事にしています。
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新川洋司さんが携わられた最新作『DEATH STRANDING』(デス・ストランディング)のアートブックはコチラ!
その緻密で気の遠くなるような枚数の設定画の数々に圧倒されること間違いなし!
是非一度その作品に触れてみてください。
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)