引き続き2014年の絵になります。
依頼で描いた、成人を迎えられた娘さん。
「苦手と向き合う「機会」を逃さないために」についてのお話。
(2014,03,12)成人
〈依頼〉
職場の方の依頼で、この年に成人を迎えられた娘さんを描きました。
苦手を知る
これは私の場合ですが、和装って、着る機会が少ないのと同じように、なかなか描く機会がありませんね。
日頃から和モノを描いている人はなんてことないのでしょうが、着物の種類や細かな仕立てなどに関してはまったくの無知です。
私の場合は「和装」がひとつの例ですが、人によってさまざまに「描き慣れないもの」があると思います。
描き慣れないものは、なんとなく苦手意識もありますよね。
自分だけで、好きなものだけを描いていると、すっかり忘れている場合もあります。
まず「苦手」を知る機会があるかどうか、が成長の鍵を握っているのかもしれません。
苦手と向き合う
依頼を受けつけることで「無意識に避けてきた」というものと、出会う場合があります。
げげっ、と思うわけです。
あんまり描いたことがないやつだぞ、とちょっと引きます。
当然、依頼者はそんなこと知りません。
依頼する方の多くはそもそも「自分では描けない」と思って絵を描く人に依頼をするわけですからね。
「絵を描く人は、なんでも上手に描けるものだ」と思っている人も少なくないのではないかと思います。
それを「描けません」と言って断るのは簡単です。
でも、それで本当にいいのでしょうか?
それが依頼ならば、依頼者に対して事前に「苦手」を伝えることはいいと思います。
そのうえで、チャレンジしてみることは、とても大事です。
苦手なものを毎回断っていては、描くことができるものは幅広くなっていきません。
これは、イラスト以外のことに関しても同じことがいえますよね。
そういう意味では「依頼」というのは、チャンスでもあるんですよね。
「機会を得る」習慣づくり
絵の題材をいつも自分だけで決めていると、おのずと「自分が描きやすいもの」ばかりに傾倒してしまいがち。
ときには変化も必要です。
イラストに関しては、依頼にこだわる必要はなく「リクエスト」や「お題が提示される参加型のもの」というものでもいいと思います。
「好きなものを描く」ことはもちろん続けましょう。
それに加えて「あえて苦手なものを描く」ことにも、積極的にチャレンジしていくべきだと思います。
2015年には「その日が誕生日の著名人」の方の似顔絵を描きました。
毎日ではありませんでしたが、一日に二人、三人と描くこともあり、一年間で244人の似顔絵をこなしました。
数をこなすことがすべてではありませんが、私には「創作作品の登場人物を描く」という翌年からの目標があったため、この経験は糧となりました。
押さえるべきポイントや、見るべきところなどが、自然と身についたように思います。
最近の私は、漫画・ゲームのキャラクターを交互に「作品名50音順」を基準にして描き進めています。
もともとは、さまざまな作品に触れる機会、という意味合いもこめてはじめました。
結果的には、描く絵は自分で決めますが「苦手な画風」や「いままでの自分にはない絵柄」にも、積極的に取り組むことができています。
猫のイラストもそうですね。
リクエストや依頼などが継続的に頂けているので、たとえば「これはちょっと見本がピンぼけだぞ」と思っても、想像で補完しながら完成させることができるようになってきています。
とはいえ、苦手が尽きることは多分この先もずっとないのでしょう。
だからこそ、これからも「機会」を見逃さず、いろんな絵を描いていきたいです。
ひとつ前の過去絵紹介記事はこちらからどうぞ!
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)