2007年。
ゲーム以外に、物語を表現できる手段はないかと、模索していた時期でした。
そんななかボイスドラマ形式でかたちにした『指を失くしたピアニスト』というお話があります。
『夜明けの続唱歌』の物語の舞台となる世界にある、浹瓶国(ウェレンス・ベル)という国の城下町。
そこの小さな酒場での出来事を描いた、短いお話でした。
当時、ネット上で声の活動をされている方々にご協力頂き、短期間で無事に公開に漕ぎ着けることができました。
私もシナリオだけでなく演者として声での参加をし、登場人物のイラストも用意したり、つたないながらも懸命にやっていたことを覚えています。
あれからもう十年以上も経つとは驚きですが、イラストや当時の音声が残っているおかげで、こうして歩いてきた道がたどれるのは、やはり悪くないものです。
この物語も、いずれ小説にしたいと思っています。
登場人物紹介
人物の紹介とともに、 声を担当してくださった方のお名前も、ここに記しておきます。
感謝の気持ちは、あのころと変わりません。
いまでも思い出深い作品として、大切にしています。
彼ら、彼女らがここをご覧になることなどないとは思いますが、みなさんがそれぞれの場所で、 ご活躍されていることを願ってやみません。
(2007,04,25)ルーシス・クーゼル (CV:九世春人)
<指を失ったピアニスト>
天才ピアニストと謳われた人物。
ひと月前の公演のさなか、老朽化により崩れた礼拝堂から逃げ遅れた子供を助ける際に、倒れてきた柱と壁の間に指を挟んでしまう。
以来、右手の指とともに生きていく希望をも失い、 城下町の酒場『旋律の環』に入り浸るようになる。
(2007,04,25)リティ・イクセンス (CV:ikuse)
<宿屋の娘>
ユンクと親しい、城下町にある宿屋の娘。
夜はいつも『旋律の環』へ遊びに来てユンクの手伝いをしている。
明るく前向きな性格で、事故以前よりルーシスのことを気にかけている。
(2007,04,25)ユンク・アヤ・ドゥノア (CV:綾部朱鷺)
<酒場の娘>
浹瓶国(ウェレンス・ベル)城下町にある酒場『旋律の環』を経営する娘。
幼くして母を失い、一年前父も他界した。以来一人で酒場を切り盛りしている。
リティとは幼馴染で、 いつも手伝いに来てくれることにとても感謝している。
(2007,04,25)グロシア・シャノ(CV:星清砂音)
<城に仕える弓使い>
弓使いとして城の護衛を勤める女性。
夜はよく酒場に顔を出しては、ユンクに愚痴をこぼしている。
自信家で意志が強く、気落ちしているルーシスに多少厳しく接する。
(2007,04,25)ダルク・フォルティトゥード (CV:hidden)
<読書に耽る占術師>
いつも酒場の隅で書物を手に酒を飲んでいる、黒尽くめの占術師。
謎が多く、昼間の顔を知る者はいない。
高額な料金で客を占うが、気紛れにより一方的に助言することもある。
『夜明けの続唱歌』の創作がはじまった経緯はこちらの記事からどうぞ!
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)