今日は、私が2007年ごろに鋭意制作を行っていた創作物語『Maria-癒し手を継ぐ者-』についてご紹介。
とても思い入れのある作品です。
イメージイラスト
まずは作品をイメージして描いたイラストをご紹介。
「癒し手」と呼ばれる能力をもった娘が主人公のお話で、主人公のマリアには、実際に翼が生えていたりするわけではありませんが、役柄などからこういったイメージになりました。
STORY
作品の導入はこういった感じでした。
自然とともに生きる「鳳魂花(ブーゲンビリア)」の民。
自然を資源とし繁栄を進める「提緋草(ティリアセージ)」の民。
対立する二つの人種。
鳳魂花の地で暮らす「癒しの力」をもつクローディア家の令嬢マリア。
ある日マリアのもとに、提緋草たちの王城から届いた一通の手紙。
マリアは常勝の剣士シェイドとともに、生まれてはじめて、慣れ親しんだ街を出ることになる。
その征く道を『慈愛のマリアンヌ』に導かれて。
(当時の紹介文より)
2007年当時の作品の様子
短編のRPGとして、当時はPCの『RPGツクール2000』で制作していました。
Scenario:hidden
Character Dot design:hidden
Character Face Material:「GURIMASPOT」様Monster Material:「room.R」様
MapChip Material:「Teddy-Plaza(旧Theodore's Homepage)」様
All Production:hidden
登場人物
主要人物の紹介。
当時はRPGツクールの仕様で、画像を縮小し、256色に減色して取りこむ必要があったのですが、自分で描いた絵を加工するとどうも画像が粗くて納得がいかず「GURIMASPOT」様のサイトで配布されていた素材を使用していました。
※カッコ内はキャラクターの声を担当頂いた方です。
3人のメインキャラを依頼した方々がご多忙中につき、急遽3役を自分でやることに。
マリア (CV:櫻井菜緒 様)
鳳魂花(ブーゲンビリア)にあるクローディア家の令嬢。
「癒しの力」をもち、人々の怪我や病、草花にいたるまでを癒す、慈愛の心を持った娘。
シェイド (CV:hidden)
勝つためには手段を選ばない、常勝の剣士と謳われる男。
幼いころから鳳魂花の集落から離れた小屋に孤独に住む。
レイツェン (CV:鈴木憲 様)
マリアの父。
鳳魂花の長を務めるクローディア家の主。
マリアを厳しく育てた。
あまり表には出さないが、本心では誰よりも娘のことを思っている。
サミス (CV:さかと 様)
クローディア家に仕える使用人。
マリアのよき理解者で、相談相手。
マリアンヌ (CV:河園叶水 様)
『慈愛のマリアンヌ』と呼ばれ「癒しの力」をもっていた者。
鳳魂花の地にはマリアンヌ教会が建っており、いまも彼女の像が静かにたたずんでいる。
ミッドレッド (CV:來香 滄 様)
旅の女剣士。
各地で仕事を請け負いながら剣の腕を磨いている。
セントクレイア王 (CV:本諏訪壱護 様)
繁栄進む提緋草(ティリアセージ)の地を治める、聖臈国(セントクレイア)の城主。
以前は鳳魂花の地へ資源を求めて侵略を指揮していたが、現在はその手を緩めている。
強く威厳のある姿には国民からの支持の声も多い。
クロック大臣 (CV:hidden)
聖臈国城にて大臣を務める研究熱心な人物。
王を補佐する面においても定評があり、一目置かれる存在。
ディーズ (CV:hidden)
強く美しい、聖臈国の兵士を統率する指揮官。
若くして兵を束ねる剣の腕は確かで、右に出る者はいない。
森の賢者 (CV:佐野清流 様)
森に住む賢者。
かつては聖臈国に、繁栄のための知識を注いでいた。
スクリーンショット
ゲーム画面をいくつかご紹介。
こんな感じでした!
【創作】『Maria-癒し手を継ぐ者-』のお話 まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、2007年ごろRPGとして制作していた作品について、ご紹介しました。
実はこの作品、2002年に作りはじめた物語です。
紆余曲折あり、それでも諦めきれずに制作を進めていましたが、2007年~2008年以降、思うように時間を割けない状況に陥ります。
おもな理由としては、当時依頼された「制作手伝い」の案件が、完全無償だったにも関わらず、想定を大幅に超えて異常に長引いたためです。
要求は多岐にわたり、納品しても追加され続け、Skype会議なども頻繁に行われるようになり、生活リズムを圧迫、強いストレス状態が続きました。
そしてそれが2015年ごろまで続きました。
その間に『RPGツクール2000』というツール自体がすっかり過去のものとなっており、この『Maria』は完全に、時流から取り残された作品となってしまっていました。
ゲーム部分は完成していたのですが、台詞の音声を取りこみ、割り当てる作業が残っていました。
しかし、長年のストレス状態による疲弊が激しかったのか、好きだったはずの絵も、まともに描くことができなくなっていました。ボロボロです。
そして、追加の台詞を演じて頂こうにも、すでに連絡がとれなくなっている方も少なくありませんでした。8年も経過すれば、当然のことです。
原因は、私がすべてにおいて未熟だったためです。
「手伝い」と聞いて安請け合いしてしまった。
いつの間にかメンバーに加えられており、口車に乗って、完成まで協力を強いられる状況に陥ってしまった。
期待に答えようと睡眠時間も削り、自分のことを捨て置いて全身全霊で取り組んだところで、依頼主にはまるで届いていなかったのに……。
今回の紹介も実のところ、自分の傷をえぐるようなものでした。
こちらから声をかけさせて頂き、2007年当時声を担当してくださった方々には、本当に申し訳ないと、今日までずっと思い続けてきました。
何年経っても、その悔いが薄れることはありません。
それでも、どうしてもゲーム作品として公開に至るところまで、制作を進ませることができませんでした。
未完。本当に未熟で、恥じ入るばかりです。
しかし。
諦めきれなかったのです。
私は、この作品にどうしてもケリをつけなくてはならない。
ゲームという枠ではないにしても、なんらかのかたちで完結させなければならない。
それが『協力してくださった方々への、せめてもの報い』だと思うのです。
現在も多方面でご活躍されている方がいらっしゃいますが、このままではもし再会できても、とても顔向けできません。
そこで今年、奮起して「小説」を書きはじめました。
それと並行して、以前は借りものだった登場人物の顔も描いています。
小説は終盤に差し掛かっています。その後は見直しなども必要ですが、順調です。
人物は、あと一人描けば完成というところまできました。
長年、完結させられなかった作品。もう少しです。
当初のかたちとは違っても、頂いた台詞音声はなんらかのかたちで視聴できる状態にしたいです。
最後まで、諦めずに頑張ります。
また状況が動いたときは、ここで紹介したいと思います。
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)