創作中の物語『夜明けの続唱歌』より。
引き続き2012年の絵です。
羊飼いの男。
その脇役でひとつの話が書けるかどうか、について。
(2012,10,23)トレバックス・ウィデトレント
マユリアリスを一途に思い続ける、羊飼いの青年。細身の長身で、優男という印象を受けるが、芯は太く、ぶれない強さを持っている。
脇役と脇役の間の繋がりも大切です。
よほどの僻地でもないかぎり、誰とも繋がっていない人はいないでしょう。
直接的な関係でなくとも、人の眼というものはあります。
住んでいるところや名前を知らなくても、学校や仕事の行き帰り、いつも同じ時間帯に見かける人っていませんか?
接点はなくても、相手にとってみれば、アナタも「よく見かける人」だと思われている可能性はあります。
そういう意味では、物語も現実と同様に、実のところ脇役はいないのかもしれません。
主役と同じくらい親身になって描けば描くほど、脇役も魅力的に磨かれていきます。
気づけば、その脇役でもう一本話が書けるほど、命を宿している。
そこまでいくと、活き活きした脇役が描けている、といえるのではないでしょうか。
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