創作中の物語『夜明けの続唱歌』より。
引き続き2013年の絵をお届け。
印象が薄いキャラを量産してしまう理由、についてのお話。
(2013,01,21)イズレ
叛徒として囚われの身となっている男を監視、拘束し続ける女。
キャラクターを作るとき、どんな視点から考えますか?
- 容姿
- 性格
- 能力
などなど、ほかにもいろいろと切り口はあると思います。
言うまでもなく「こうやらなければならない」という決まりはありません。
好きにやっていいのです。
まず作者が満足できているか
好きにやっていいのですが、自分の作るキャラクターに満足できていますか?
どことなくみんな似通っていて、なんとなく印象が薄い……なんてことはないでしょうか?
「たとえ脇役でも、きちんと活躍できるように作りこみましょう」
これは、何度かこのブログでも書いてきたと思います。
アナタの作品に登場する脇役を主役に置いて、ひとつの作品が作れますか?
それくらいの密度で脇役まで登場人物が生きていると、作品の底力がグッとあがるはずです。
それぞれの「思うところ」があって、そこに衝突が生まれ、物語が動きます。
人物像を作品内で描ききれるかどうか、はまた別の話です。
もしも人物の背景になにもなければ、どう描いてもキャラクターの薄っぺらさは読み手に伝わります。
「口先だけ」は「甘く見られる」ことのトリガーになる
案外、現実でもそうですよね。
「あいつは口先だけだな」と甘く見られるわけです。
たとえば、口調だけ与えて「こういうキャラクターだ」と言い張ってはいませんか?
言葉遣いには人となりが表れる、とはよく言いますよね。
けれど、口先でどんな言葉を口にしようと、行動などからその内面を裏打ちするものが見えてこないと「口調だけ」に見えてしまうわけです。
言い換えれば「なぜそういった口調になったのか」という理由にあたる部分が存在していないと、説得力に欠ける人物になってしまう、ということです。
まずは内面を作りこみましょう。
生い立ちから人格に影響を与えた出来事まで、きちんと人物が作りこめていれば、言葉遣いなどは作者が選んで与えずとも、自然とそのキャラクターが口にしはじめるはずです。
「脇役が輝いて、主人公を照らす」
この構図を思い浮かべながら、一人一人を吟味していきましょう。
『キャラクターの特徴づけ』については、こちらの記事も参考にしてみてください!
『オリジナリティを育てる方法』については、こちらの記事からどうぞ!
『夜明けの続唱歌』関連の前回の記事はこちらからどうぞ!
『夜明けの続唱歌』については、こちらの記事も合わせてどうぞ!
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)