創作中の物語『夜明けの続唱歌』より。
引き続き2012年の絵です。
猫を連れた武器商人とともに「作品が濃い脇役を必要とする理由」をお届け。
(2012,08,21)ジン・フォアドストゥフ
武器商人。
世界各地で武器を調達、販売している。
読書と旅が好きで、 愛猫のエリィと一緒にどんな僻地にも赴く。
また、武器以外にも料理の腕は一流で、各地の食材に関する知識や、行く先々での料理人の顔見知りも多くいる。
ジンのことを『先生』と呼ぶ料理人も少なくない。
以前お世話になった方をモデルにしたキャラクターです。
実際の人物は武器商人ではありませんが(笑
愛猫エリィちゃんも、その方の飼い猫。
ときには脇役で、身近な人をモデルにキャラクターを作るのですが、それにはちょっとした理由があります。
身近な人は「もともと人となりを知っている」ので人物像を構築しやすいものです。
では、完全にオリジナルなキャラクターはどうでしょう?
なにか質問をしたときに「この人ならこう答えるだろう」というものが思い浮かびますか?
そういった「構築しやすい人」と「完全にオリジナルな人物」が、ひとつの作品のなかで同じ濃度で描けていれば、主要人物の印象が弱い、脇役の影が薄い、などといった濃淡が、まだらのような作品になってしまうことを防ぐ、ひとつの基準・指標となるのです。
以前にも書きましたが「脇役が輝いてこそ主役を照らすことができる」ものだと思います。
濃いキャラクターを作る訓練のためには、ときには身近な人を題材としてみることも、ひとつの手段だと思います。
『夜明けの続唱歌』 関連の前回の記事はこちらからどうぞ!
『夜明けの続唱歌』については、こちらの記事も合わせてどうぞ!
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)