今回は2017年に描いたイラストをご紹介!
(2017,10,21)テナシス・フュラントゥル
創作物語『夜明けの続唱歌』より、テナシス・フュラントゥル。
この人物は、執筆中の小説にはまだ登場していません。
最近書いた記事で紹介した作品の登場人物ですね。
この画面の、左側に座っているのがテナシスです。
テナシス・フュラントゥル。
ちょっと舌を噛みそうな名前ですけど、私の作品の登場人物は、結構変わった名前をしていることがあります。
理由はいくつかあるのですが、そのひとつは異世界であること。
あまりに現実で聞く名前ばかりだと、私の考える物語世界が描けないな、と考えました。
(現実の人物名がまったく登場しないというわけではありません)
たとえば現実でのミカエル(Michael)という名前は、聖書に登場する天使に由来する名前です。
いろんな国で子供の名前につけられているので、ある国では「ミカエル」や「マイケル」と読み、またべつの国では「ミヒャエル」と読み、スペルが少し違えば「ミゲル」や「ミシェル」にもなったり、女性名で「ミカエラ」になったりします。
ほかにも「デイビッド」の息子だから「デイビッドソン」という名前だったり。
例を挙げるとキリがないですが、そういった名前に関する「暗黙のルール」に縛られたくなかった、というのが本音です。
私が描くのはあくまで異世界。そして、私は言語学者ではありません。
たとえば「ヨハン」と「ジョナサン」は読みが違うけど同じ名前なので登場させられない、といったことを考え出すと抜け出せなくなります。
創作世界なので、独自のルールを設けることで、現実世界をなるべく持ちこまないようにしています。
また、とても長い物語なので、同じ名前の人物は登場せず、姓によって血筋が結びつくようにもしています。
現実だと同姓同名もいますし、アメリカの映画やドラマなどを観ると、同じ名前、愛称の人がどの作品にも登場したりしますよね。
けれど、私の描く物語には、同じ名前の人物は出てきません。
データベースを作り、すでに名前が決まっている人物だけでも2000人以上います。
それだけの人数に違う名前をつけ、これからも増え続けるわけです。
課題をクリアするために「現実にはない名前」を選択しました。
ただ、独自のルールはあります。
その人物がその名前である由来や、意味を含めた名前をつける、ということ。
私の作品の登場人物は、どんなに脇役であっても「その人物を主役にしても物語が書ける」くらいの人物像となっています。
そういう人物の名前は、物語世界のなかで、その人の親だとかそういった人がつけた名前なわけです。
「名は体を表す」という言葉もありますよね。
名前をつける、というのはひとつの「キャラクターづけ」だと思います。
頼もしく渋い人物に、カワイイ名前はつけないでしょう。
こういうキャラクターだから、こうなってほしいから。
それは、親である作者が、子である登場人物に命を与えることだとも思うのです。
なので、私の作品の登場人物はみんな、それなりの意味を含めた名前をもっています。
テナシス・フュラントゥルは、どんな意味でしょうね笑
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)