「困っているけど改善してもらいたい相手が上司」
- 上司は非を認めない人だ。
- 普通に伝えても責任転嫁して、のらりくらりとかわすに違いない。
- 部下が言って、生意気だと思われるのは避けたい。
- 今後のこともあるので穏便に済ませたいけど、問題は改善してほしい。
会社で働いていると、こんなことってよくありますよね。
そこで今回は、実際に私がやった
「日頃からまったく非を認めない上司を動かし、問題点を改善させた方法」をお教えします。
やっかいな上司。アナタの近くにもいませんか?
なにか問題が起きても、自分以外のなにかに原因を押しつけて、まったく責任をとらない。頼りない上司です。
日頃は偉そうなことを言うけれど、いざというときに責任をとれないというのは、はっきり言って上に立つ人間の器じゃありませんよね。
とはいえ、そんなのでも肩書があれば上司です。
肩書通りの仕事をしてくれさえすれば、若かろうが、ときどき失敗があろうが許容できる範囲というものがあるものですけどね。
それはともかく、
「職場でなにか問題があり、それが実は上司が原因となっている事案」
だった場合、アナタはどう伝えますか?
ストレートに伝えても、いつもの調子で上司は認めません。
「ああ、それは○○のせいだから」
と誰かのせいにして、認めないでしょう。
彼らは自分を正当化することに心を砕くあまり、周囲が見えなくなります。
その場しのぎの苦しい言い訳で逃れ、適当な理由をつけて逃げます。
周囲から見れば、誰の眼にも明らかな嘘であったりしても、言っている本人からすれば「うまく説明できたので事実である」とすり替わってしまいます。
結果「自分は悪くない」というスタンスで認めないので、今後の改善もされません。
では、どう伝えるべきでしょうか?
私が実行したのは、次の方法です。
結果:原因を知らないふりをして上司の立場を利用する
私は「上司が原因を作っていること」を知っていましたが、そこには触れませんでした。
- 「おもに誰がやっているか私にはわかりませんが、○○に困っています」
- 「上長から対象者に向けて注意を促し、改善して頂けませんか?」
- 「業務にもたびたび支障が出ていますので、お願いします」
こんな感じで伝えました。
私の上司は「原因はわかっている。○○がやったことだ」とわざわざ人の名前を出して「自分じゃないアピール」をしていましたが、その直後、取り繕うように行動を起こしました。
目的達成です!
私の作戦はうまくいきました。
それでは、なぜ上司は、取り繕うようにすぐに動いたのでしょうか。
理由:目的を定め、上司が正当化するための機会を与えない
知らないふりをして、あえて直接、原因となっている「上司の行動を指摘しない」ことには理由があります。
- 上司の意味のない言い逃れの弁解を聞かずに済む。
- 上司のことを指摘していないので、上司は心当たりがあっても正当化しにくい。
本人には、問題の原因となっている行動をとった記憶はあるでしょう。
心当たりはあるはずなのです。
そこをストレートに指摘してしまうと、正当化の機会を与えてしまいます。
しかし、今回の私の伝え方であれば、直接指摘をしていないので「自分には○○という理由があって~」と、見え透いた言葉で自身の行動を正当化する機会を与えずに、こちらの要望を伝えることができます。
知っているけど、知らないふりをして、核心を突く指摘をするのです。
おそらく私の上司が今回、取り繕うような行動をとったのは、
核心を突かれたが自分がやったこととは言えず、自己の正当化ができなかった。
人の名前を出して「自分じゃないアピール」をしたうえで「まあ立場上、仕方ないから今回は自分が片付けてやろう」という、行動に繋がったものと推測されます。
伝え方でつまずく人は少なくありません。
言い訳を聞かされて、そのうえ問題が解決しなければ、なんのことかわかりません。
そのうえ「上司に意見した部下」という印象だけ、勝手にもたれてしまいます。
自己の正当化を重要視している人は、無駄なプライドが高いことが考えられます。
そのプライドに傷がついたと思われては、アナタの意見が間違ったものではなくても、翌日からの風あたりが悪くなるかもしれません。充分に注意すべきことです。
ここで重要なのは「達成すべき目的はなにか」ということです。
目的を見失わないために、どういう結果になれば目的達成なのか、話をする前に明確にしておくべきですね。
大切なのは「問題が解決すること」であって「問題を理解してもらうこと」ではないのです。
もちろん理解してもらえるならそれが一番なのですが、そうではない場合が多いです。
そこをきちんと切り離して、話の内容を考える必要があります。
これは上司にかぎったことではなく「問題点が自分にあると認めない人」との話の多くにあてはまります。
相手に問題点を伝えるうちに、いつの間にか「問題を理解してもらうこと」が目的になってしまっていることって、ありませんか?
そうなると、認めない人との会話は堂々巡りになります。
認めませんからね。
そして無駄な労力、時間を費やし、それでいてなおかつ、問題が解決しないという、果てしない徒労に終わることになるわけです。
そうなるとやはり、大切なのは「伝え方」ということになります。
まとめ:【目的達成のための伝え方】非を認めない上司に改善させた方法【ダメージなし】
- 「達成すべき目的はなにか」を明確にしよう。
- 上司に「問題を理解してもらう」必要はない。
- 直接の指摘はせず、知らないふりをして核心を突くことで、正当化を防ぐ。
「理解してもらう」こととは切り離して考えましょう。
「改善のための行動を、どのようにしてとってもらうか」という伝え方を考えたほうが、生産的です。
考えてみてください。
目的達成のためには、相手が過ちを認めようが認めまいが、実はどうでもいいことなのです。
それよりも、同じ問題が繰り返されることのないよう、上手に「動いてもらう」伝え方を考えましょう。
ざっくり言うと
「仕事上のこんなことで困ってるんですよ~(知らないふりをして本人に言う)」
「立場のあるあなたならきっと、こういうふうに行動できますよね。お願いできませんか?」
というスタイルです。
相手がキツネなら、こちらもタヌキになりましょう。
『ゆる賢く』生産的に生きるためです。
すべてのことにあてはまると断言はできませんが、私の場合は、この方法でうまくいきました。
誰かの助けになれば幸いです。
メンタルリセットについての記事はこちらからどうぞ!
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)