たぬぴこ!

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【創作】作者が『魔法使い』じゃないなら魔法は出すな!【魔法】

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「魔法を使うキャラクターを登場させたい!」

派手な演出・奇抜な展開。

『魔法』は「特別な世界」を表現するためにはとても便利なものです。

しかしその使い方、間違っていませんか?

というわけで今回は

「作者が『魔法使い』じゃないなら魔法は出すな!」についてのお話。

 

 

(2014,12,29)リデル

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(2014,12,29)リデル

人智を超えた力を秘める、不思議な雰囲気の娘。

表情はいつも変わらず儚げ。

薄い黄銀色をした髪は毛先近くが蒼天のような色。

いつも堅苦しい物言いで若い娘の姿に似つかわしくない口調。

近寄り難い雰囲気だが、冷たいわけではなく、温かく見守っているような眼差し。

 

結論:魔法を適当にあつかうと大怪我をする

結論:魔法は取りあつかい注意!

 

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人智を超えた力。

ファンタジー作品においては『魔法』という言葉が用いられる場合が多いですね。

さて、この『魔法』というもの、作者がどういったものだと捉えているかで、作品の雰囲気がまったく変わってくるほどの重大なものだったりします。

 

以下に理由をまとめます。

 

 

理由:なぜ魔法で大怪我をするの?

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『魔法』は確かに便利です。

物語を派手に演出できますし、ファンタジーならでは、という展開も用意できます。

 

しかし、それを「頼みの綱」にしてしまっては、物語が破綻する原因ともなってしまう代物でもあります。気づいていますか?

 

たとえば、人間ドラマで盛りあがったところで、読者が「このあと、一体どうやって解決するんだろう?」とワクワクしていたとします。

 

ここで満を持して『魔法』の登場です。

起きていた問題を解決し、平和が訪れます。

あっさり。

 

『魔法』は確かに便利です。

しかし、使い方を間違えれば、読者は「えっ、そんな便利なものが問題解決の方法なの?」と感じてしまうわけです。それまで盛りあがっていた気持ちも「な~んだ」と冷めてしまうかもしれません。

 

ご都合主義などとも呼ばれますが、万能すぎる『魔法』は、物語を一気に破綻させてしまう危険も孕んでいるのです。

積みあげてきたドキドキワクワクの展開も、台無しに。

物語世界に平和が訪れたとしても、作者にとっては大怪我です。

 

 

対策

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それを防ぐためには、作者自身が、作中における『魔法』についてきちんと設定づけておく必要があります。

 

  • 発動条件:どういった状況で使える魔法なのか、必要な道具の有無。
  • 効果範囲:影響をおよぼす範囲、効果の大きさなど。
  • 反動要素:大きな力の行使にはリスクがつきもの。

 

上記に加え、使用者の描き方も重要です。

代表的なのは魔女や魔法使いというような、はじめから肩書きをもって登場するキャラクターでしょう。それ以外の人物でも、どんな人物であれば『魔法』を使うという行動と乖離しないのか、を考えてみることは大切です。

 

そういったイメージや先入観を逆手に取る演出もあるでしょう。

まったく能力のなさそうな引っこみ思案の少年が、実は強力な『魔法』を使える、といったような場合です。

しかし、その場合もやはり人物の描き方は重要です。伏線がなく、唐突に『魔法』が登場すれば、読者は違和感を感じるかもしれません。

逆に捉えるならば、『魔法』の使用者の存在に、読者が「興ざめ」しないような説得力があればいいわけです。

 

映画ドラえもんに見る恒例の制約

制約を設けて「万能性」を制限する場合の例は、映画のドラえもんに見ることができます。

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映画版でよくある演出があります。

ドラえもんのポケットの不具合や不携帯、ドラえもん自身の不在、あるいは故障などによって、危機に瀕したのび太たちがひみつ道具=『魔法』が使用できない状況」を生み出し、ストーリーに緊張感を与える、というものです。

そこに、通常のテレビ放送版ではあまり見られない、映画ならではの「物語」が生まれます。

 

読者を裏切らないこと

「展開に困ったから『魔法』で派手に解決しよう!」というのでは、読者はついてきません。

作中で細かく設定を語ることは必須ではありませんが、読者に事前情報として伝えておくことは重要です。伏線のようなものですね。

唐突に『魔法』が登場し、事件が解決してしまったら「なんでもあり」になってしまうのです。

読者は裏切られたような気分になり、次からはもうドキドキハラハラしなくなるでしょう。

どうせ最後は便利な『魔法』で解決するんでしょ、と感じてしまうのです。

 

 


結果:【創作】作者が『魔法使い』じゃないなら魔法は出すな!【魔法】まとめ

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いかがでしたか?

ファンタジー作品における『魔法』のあつかいについて書きました。

 

作中では「未知の力」でも、作者は自分の作品の『魔法』を理解していなければなりません。

作者自身が『魔法使い』となってはじめて、作者の使う『魔法』が、作品に触れた読者にまで効果をおよぼすからです。

 

ファンタジー作品の作者なら『魔法』はぜひとも習得しておきたいものですね。

 


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それでは今回はこのへんで!

最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)

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