故郷の大切な人と、連絡をとっていますか?
過去絵をアレンジしてTシャツを作ったのですが、ふと思うことがありました。
死神の郷愁
小銭を用意して、公衆電話から故郷の母や恋人に連絡をした時代がありました。
いまや街角から公衆電話やポストの姿はすっかり減って、多くの人が個人の連絡先をもち、簡単に繋がれるようになりました。
しかしその実、繋がり自体が希薄なものとなっているようにも思います。
親しくなったのち、直接会う機会が減ることで繋がりが薄れてしまうことが予測でき、それが寂しいことだと感じた当時の私は、2003年ごろから毎月「定期便」と称して、友人・知人たちへイラストを添付したメールを送り続けてきました。
それから約20年。
年賀状となると、それ以上ですね。
我ながら、よく続けてきたものです。
しかし少しずつそのメールに対する返信がこなくなり、まともにやりとりする相手も数を減らしていきました。
当初の1/3くらいの人数でしょうか。
当然ながら、こちらがいくら繋がりを保とうとしても、離れていく人はいます。
短い人生です。
きちんと「さようなら」を言って人と別れられることなど、ほとんどありません。
多くの別れが「またいつか」のまま、果たされずに消失していきます。
昔ほどには、それを寂しいことだと感じなくなったのは、私も歳を重ねたということでしょうか。
20年に渡る「定期便」を通じて、言葉もなく消えていく人たちを、たくさん見てきたからかもしれません。
きっとそれも、繋がりの薄れた「現代風の別れ方」のひとつなのだと思います。
きっと彼ら、彼女らとは、この先もう二度と会うこともないのでしょう。
それぞれの場所で、よりよい友人と出会い、
そして彼ら彼女らの人生が、最期まで素晴らしいものであることを願います。
私が定期便や年賀状をやめるときは、きちんと自分でキリをつけ、
「さようなら」を伝えて終わりたいと思っています。
定期便は未定ですが、年賀状はエンディングへ向けて進めています。
なんでも、けじめよくやっていきたい。少なくとも、私はそう思います。
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)