引き続き2014年の絵になります。
依頼で描いたプードルくん。
「悩む背景に重視すべきは色味だけじゃない」についてのお話。
(2014,02,22)プードル
〈依頼〉
職場の方のご友人の愛犬、だったと思います。
もこもこした毛並みが特徴ですね。
正確にはトイ・プードルになるのでしょうか。
実家でともに暮らした柴犬以外の知識があまりないので、犬種の分類は曖昧です。
依頼をくださった職場の方が絵を贈る立場だったので、この子の名前など詳細は確認できませんでしたが、すごく可愛がられている子だというお話はよく覚えています。
当時もやはり、人物より動物の似顔絵を描くほうが好きでしたね。
どんな生き物でも、やはり一番に眼を見る場合がほとんどだと思います。
犬は特にひたむきというか、眼差しが純真な印象の子が多い気がしますね。
あと、湿った黒い鼻が「犬らしさ」を感じる部分でしょうか。
依頼を受けて描く場合、写真を見本に渡されるのですが、そこはやはり部屋で撮った写真が基本です。
そのままを描いて「絵になる」背景かというと、そうではないことが少なくないわけですね。
そこで「背景」を考えることになります。
犬猫ならその子の生まれ月を意識したような背景がまず思い浮かびます。
季節の植物や小物など、あくまでも主役が引き立つような範囲で考えます。
写真から読み取れる部屋の雰囲気から、好みを探ることもありあます。
部屋の置物・インテリアなどから、北欧系のモノトーンが好きそうだなとか、南国系の花やシダ植物が好きそうだな、とか。
キッチンマットの柄から導き出したこともあるので、なかなか油断なりません(笑
単純に、名前の由来から決めることもありますね。
たとえば「あんみつ」ちゃんなら、背景にぼんやりとあんみつを配置したり、といった具合です。気づくとクスッとなる感じですね。
今回ご紹介しているイラストの場合は「お贈りする時季」で決めました。
2月の寒い時季でした。
もとの写真は生活感のある部屋が背景でしたが、暖色のあたたかみある一枚としました。
主役が茶色いので、なにも考えなければ寒色系にしていたかもしれないところです。
でも「よく見えるだけでいいのか」と考えてしまうんですよね。
当然ながらそれぞれ好みはあるでしょうし、これが正解という決まりがあるわけではない。
だからこそ、模索するわけです。
どんな優れた作品にも必ず、否定的な意見はあります。どんなものでも賛否両論。
だとすれば、自分にできることはただひとつ。
「依頼先に自分を選んだくれた人に対し、できることを精一杯考えてやる」
これに尽きますね。
もしも手抜きでもしようものなら、ずっと先まで後悔すると思います。
せっかく頼んでくれたのに、いい加減にやってしまったら、自分の作品を振り返るのも嫌になるでしょう。
自分が「いい」と思うものを、いつでも突き詰めていきたいですね。
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ひとつ前の過去絵紹介記事はこちらからどうぞ!
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)