引き続き2014年の絵になります。
『METAL GEAR SOLID V』より。
「スネークとジャック・バウアーの接点」についてのお話。
(2014,02,22)二人のジャックは鬼になる
『METAL GEAR SOLID V』より、ネイキッド・スネーク(ビッグボス)と、俳優のキーファー・サザーランドさん。
なぜこの二人を並べて描くのか、ご存じない方のためにちょっと説明を。
『MGSV』は、それまでのような「キャラクターの台詞による表現」よりも「表情や声のトーンを用いた表現」に切り替えていこう、という方針のもと、それまで起用していた声優さんから、より「重いテーマ」に合わせて、渋みのある「スネーク」を表現できる俳優さんを探すことになったそうです。
そこで、小島秀夫監督が知人を通じて紹介されたのが、キーファー・サザーランドさんでした。
フェイシャル・キャプチャーという技術によって、役者の首の動作や表情、微妙な顔の筋肉の動きまでもが、キャラクターの動きに反映されます。
そのあたりの経緯は、2013年のインタビューで語られています。
PRE-E3 2013『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』スペシャルインタビュー
キーファーさんといえば、日本ではドラマ『24-TWENTY FOUR-』のジャック・バウアー役でよく知られていますよね。
そして彼が『MGSV』で演じることとなったビッグボスも、本名を知る人物からは「ジャック」と呼ばれるキャラクターです。
(ビッグボスは称号。ネイキッド・スネークはコードネーム)
私は『MGSV』をプレイするより前に『24-TWENTY FOUR-』を全シリーズ通して、長らくキーファーさんの演技を眼にしてきました。
なので「ジャックがジャックを演じる」ということで、特に考えることもなく「二人を並べて描こう」と思ったわけですね。
我ながら、いかにも単純な発想です(笑
ちなみに「鬼になる」としたのは『MGSV』のテーマが「復讐」ということだったためです。
『24-TWENTY FOUR-』をずっと観てきたこともあり、確かに『MGSV』でも、スネークの表情の端々に「ジャック」を感じる場面が多々ありました。
顔は別人でも、表情の動きでいわゆる「中の人」を感じるわけです。
それくらい、表情で表現できることの奥深さも思い知らされましたね。
日本語版はスネークといえばおなじみの大塚明夫さんが声を担当されていましたが、英語版はやはりキーファーさんが演じています。
私は日本語版でのプレイでしたが、キーファーさんの声も素敵なんですよね。
どちらもオススメです。
Game Soft (PlayStation 4) / METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES THE PHANTOM PAIN 【GAME】
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それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)