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【イラスト】DEATH STRANDING:初期のトレーラーを観たころの絵【版権絵】

今回は2016年に描いたイラストをご紹介。

 

 

(2016,12,16)DEATH STRANDING

小島秀夫監督のゲーム『DEATH STRANDING』(デス・ストランディング)のトレーラー(告知映像)が公開された時期です。

 

考察の要素になるモチーフなどを巧みに使って、一見すると少ない情報量が、実はさまざまなヒントになっている…というのが、小島監督の編集された映像ではおなじみになっています。

今回のイラストは、少ない情報をもとに映画ポスター風に描いてみたもの。

 

ゲームだけでなく映画などでも「宣伝用の映像」は、素材を渡して外注し、別の会社が制作する、ということも少なくないようです。

 

小島監督は、みずからPCの前に座り、編集を行います。

音楽も、作品のイメージを伝えるようなもので、小島監督の感覚を刺激するものを、みずから選んでいるようです。先入観なく映像が楽しめるように、あえて著名なアーティストではなく、これから花開くであろう人を選んでいるような気がします。

 

たまに、小島監督が編集したものではない宣伝用の映像も用意されるのですが、やはり魅せ方とか、情報の散りばめ方、そしてちょっと忍ばせてあるユニークさなどは、御本人がこだわって作業されるものとは、その密度がまったく違うように思えます。

 

2016年に公開されたトレーラー。約3分30秒の映像。

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こちらが2016年公開のトレーラー第2段。こちらは5分間の映像。

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どれだけ関わる人数が増えても、ここだけは自分でやらなければ気が済まない、というこだわりポイントのひとつなのかもしれません。

表現し、伝えたいことがあるからこそ、生涯現役を宣言しているクリエイターなんです。

 

短い映像のなかに、考察できる点がたくさんあります。

2016年にこの映像を公開して、実際の発売はこの時点では不明で、最終的には2019年11月8日となります。

トレーラーは、世界中にいる小島監督作品のファンに向けての、最大のファンサービスなんですよね。

ファンは、発売をじっと待たなければならないんです。

でもそこに考察できるポイントがあることで、じっくり考える時間を与えられた、ということになります。

 

そして発売を待つ間、熱心なファンは「あの映像はこういうことなんじゃないか」と考察をします。現代ではネットを介して世界中と繋がっているので、あるときは言語の壁までも越えて「この場面にこんなものが映っている」などと、ファン同士で議論されたりするわけです。

ときには小島監督がヒントとなる画像をツイートしたり、Twitter上のキャンペーンで、ファン同士が協力して謎解きをするようなことも企画されました。

 

そもそも『DEATH STRANDING』のテーマのひとつは「繋がり」でした。

現実は世界中と繋がっているはずなのに、言葉の暴力があったり、ゲームも対戦形式で、遠くの誰かと闘い合う、競い合うようなシステムのものばかりが目立っています。

 

一方『DEATH STRANDING』の世界は、分断された都市を繋ぐことで、本来あるべき「優しい繋がり」を体験できるようにゲームが設計されています。

「闘うゲーム」ではなく「繋ぐゲーム」なんですね。

 

『DEATH STRANDING』をプレイすることで、繋がりを感じることができます。

世界のどこかの誰かが建設した橋が、ゲーム内に現れたりします。ほかにもまだまだ要素はありますが、きりがないので今回は割愛。

 

するとどうでしょう。ゲーム発売前にやっていた、国境を越えた考察のやりとりや、ファン同士で協力して謎解きするキャンペーンの参加など、なにげなくやっていたことと"繋がり"ます。

 

プレイ後には「ゲームのなかだけではなく現実でも、もっといい繋がり方ができるはずじゃないのか」という、投げかけでもあったのだ、ということがわかります。

そういう言葉が出てくるわけではなく、みずからゲームのキャラクターを動かし「体験する」ことで「経験」になっているのです。

 

映像美が取りあげられ「映画のようなゲーム」と評されることもありますが、映画と根本的に違うところは、こういった「体験」することで「感覚」を「経験」することなんじゃないかな、と思います。

 

小島監督は昔から「ゲームは暇つぶしであってはならない」といった旨のことを言っておられます。

毎作品「新たな経験」をもたらしてくれる『小島秀夫監督作品』。

次回作の情報も出はじめています。

これからまた楽しみですね!

 

 

それでは今回はこのへんで!

最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)

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