1954年1月28日は、塩沢兼人さんの誕生日。
数々の作品で印象的なキャラクターを演じられた声優さんです。
というわけで今回は
「唯一無二の声に秘められた魅力:塩沢兼人」についてのお話。
塩沢兼人×グレイ・フォックス
2000年、不慮の事故で46歳という若さで逝去されましたが、その演じられたキャラクターとともに、いまでも語り継がれ、多くの人に愛されている声優さんです。
かくいう私も「一番好きな声優は?」と訊かれたら即答で塩沢さんと答えます。
有名な役が多いですが、私が個人的に挙げるとすれば
- 『METAL GEAR SOLID』グレイ・フォックス。
- 『ポリスノーツ』トニー・レッドウッド
- 『クレヨンしんちゃん』ぶりぶりざえもん。
- 『銀河英雄伝説』パウル・フォン・オーベルシュタイン。
- 『北斗の拳』南斗水鳥拳のレイ。
- 『機動戦士ガンダム』マ・クベ。
- 『ヴァンパイア・ハンターD』D。
- 『テイルズオブファンタジア』ダオス。
- 『アンジェリーク』闇の守護聖クラヴィス。
- 『三國志』(ドラマCD)諸葛亮孔明。
- 『シザーハンズ』エドワード。
このあたりの作品は、どれも強く印象に残っています。
『アンジェリーク』は女子向けのドラマCDを入手してまで拝聴しました(笑
『METAL GEAR SOLID』の小島秀夫監督は、塩沢さんの逝去後「塩沢さんが来ると現場の雰囲気が一瞬で変わる」「塩沢さんを超える人は現れないので、もう塩沢さんを前提としたキャラは作れません」といった旨のことを語っています。
それくらいに素晴らしい声優だった、ということが伝わってくるお話ですね。
私は、後年の塩沢さんの声が特に好きです。
「酒好きが影響しての声ではないか」ともいわれていた塩沢さん。
その声をどうにか真似て出せないかと吟味することで徐々にわかってきましたが、
「艶と芯のある声で言葉を発しながら、同時に喉でちょっと枯れたような低音が鳴る」という、独特なもの。
もともとの声色が似ているだけでは、その「喉で同時に鳴る低音」は簡単に再現できません。
「唯一無二の声」はそういうところに感じるのかもしれません。
ファンの方で、塩沢さんの声を「心臓を鷲掴みにしたあと、スッと撫でる」と表現されている方がいて、まさにそれだなと感じました。
過去の名作に触れるたび、多くの塩沢さんの声に触れることができます。
新たな演技が拝聴できなくなって寂しいかぎりですが、遺されたものを大切に、これからも塩沢兼人ファンを続けていこうと思います。
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それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)