創作中の物語『夜明けの続唱歌』より。
引き続き2012年の絵です。
大精霊。
神々や精霊のような存在を登場させる際の注意点について。
(2012,12,04)ルービンオーテ
大精霊ルービンオーテ。
精の民を統べる存在。
十精霊の司る晶石球(ルピシェント)を蒼星に配し、精地大陸(ルービンクォード)を創った、という神話が伝わっている。
ファンタジー作品の場合、神話や神々との関わりをどのように表現するか、ということも考慮すべき点として挙がってきます。
この精霊という存在も、自然崇拝の視点で見れば存在して然るべきなのですが、どのように関わってくるのか、ということをきちんと考えずに登場させると、収集がつかなくなる可能性があります。
現実のように「信じる人はいるもののその姿を見た者はいない」という存在なのか、あるいは創作的に「積極的に接触をしてくる」物語の引きまわし役なのか、ということだけでも、明確にしておく必要があります。
なぜなら、彼らの存在は強力で、物語のバランスを大きく左右するからです。
ドタバタコメディ的な作品なら、物語の引きまわし役として強力で、バランスはとりやすいのかもしれません。
しかしシリアスな物語を想定している場合、人間の力を大きく上まわることが考えられる彼らが、物語世界におよぼす影響というのは、決して小さくないと理解しておく必要があるでしょう。
また、神々が存在するからには神話や宗教とも関わってきます。
彼らは強力な力をもつがゆえに、民から加護を求められるわけです。
せっかくの神々しい存在が、宙に浮いた状態にならないよう、人間との関わり方を明確にし、より魅力的なキャラクターへと育てていきたいものです。
『夜明けの続唱歌』関連の前回の記事はこちらからどうぞ!
『夜明けの続唱歌』については、こちらの記事も合わせてどうぞ!
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)