創作中の物語『夜明けの続唱歌』より。
引き続き2012年の絵です。
赤い蛇。
架空の獣を物語に登場させるにあたって。
(2012,11,11)燹竜蛇(ベルムフランマ)
燃えるような赤い躰をもつ蛇。
神話の時代に創られたとされる神獣で、その役割については諸説ある。
そのなかでも揺るがないのは、超古代に地の民との接触があった、という点。
架空の獣をどのように物語に絡ませて登場させるか、というのは作品によって実にさまざまだと思います。
蛇は実在こそするものの、モチーフとしても取り入れやすく、ファンタジーとの馴染みも深い印象。
紋章や指輪、装備の装飾など、用途は多いですよね。
悪く言えば「ベタ」なのかもしれません。
しかし、ベタだからといって避けてしまうのではなく、そこに新たな要素を追加していけば、外見は特別変わったところのない蛇でも、見せ場を作ることはできるはずです。
大切なのは、魅力がある場面が描けるかどうか。
そこで問われるのは、斬新なクリーチャーのデザインよりも、その獣がしっかり「生きて」いるか、ということ。
完全にオリジナルなモンスターももちろん魅力的ですが、ありきたりなものをどれくらい輝かせ、活躍させられるか、ということも、腕の見せどころではないでしょうか。
ちなみにこの蛇、蛇年の年賀状に使いました。
赤では禍々しいので、金色の蛇に。
『夜明けの続唱歌』関連の前回の記事はこちらからどうぞ!
『夜明けの続唱歌』については、こちらの記事も合わせてどうぞ!
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)