こうして見ると、2003年は試行錯誤の一年だったのだと思います。
時間をかけて描いたものが納得ができなかったり、あれこれと思案したところで、そもそも下手だったりしても、投げずに絵を描き続けていたことで、自分の歩いてきた道を振り返ることもできます。
それは創作に関することだけでなく、描いた当時どういう状況や心境でいたのか、といった内面的なことさえも、鮮やかに思い出すことができます。
当時の心の状態を呼び起こす、といってもいいかもしれません。
積み重ねてきたそれらの絵が、約十年後、疲弊した私自身に手を差し伸べる日が来ようとは、この当時は知る由もありませんでした。
2003年に描いた登場人物、前回の記事はこちらから。
2000年に描いた登場人物 ↓ を、改めて描いてみたものです。
私の使っている"hidden"の名は、もとはこのキャラクターにつけた名前でした。
森の朽ちた礼拝堂に隠遁状態で住む魔術師で、
名は"隠者"を意図してヒドゥン(隠された/隠れた)としたのですが、
人知れず創作に没頭していた当時の私と、どこかで重なっていたのかもしれません。
こちらも2000年に描いた登場人物 ↓ を、改めて描いてみたものです。
兄を真似るうちに、兄の剣の腕を超えてしまった妹。
最初に描いた2000年当時は『DRAGON QUEST Ⅵ』の主人公とターニアをイメージしていたので、 雑誌に載っていたイラストを真似て描いたものだったと思います。
絵柄を模索していたな、というのがよくわかる迷走ぶりです(笑
ゲーム制作当初の主人公であるブレイムが、幼少時代を過ごした街の長で、武術の基礎を学んだ恩師。
彼の試験に合格し、遠方で闘技場を経営する彼の弟に一冊の書を届けに行くことが、ブレイムの出立の背景でした。
『夜明けの続唱歌』の創作がはじまった経緯はこちらの記事からどうぞ。
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます。