「最近自炊することが増えた人」
- コンビニ利用や外食の回数が減って、自炊する機会が増えた。
- 不慣れだけど、意外に満足できる料理ができていると思う。
- 自分で作った料理がおいしく感じるのは気のせい?
こういった疑問に答えます。
この記事を書いている私は、調理経験12年ほどの調理師です。
このところ多くの人が家庭での時間が増え、自炊の機会が増えていると思います。
自粛中「せめて家でおいしくご飯を食べて、元気に乗り切りたい」と考えるのが当然ですよね。
そこで
「自分で料理したものがおいしく感じる理由」を知れば、毎日の家庭での食事が、よりよくなるのではないかと思いました。
おいしく感じるのは気のせいじゃないの。理由なんてあるの?
と思ったそこのアナタ。理由があるんです。
結論:おいしく感じるのは意識を集中するから
結論:「意識の集中」が「おいしく感じる」秘訣!
ということです。
え、そんなことで?
と思ったでしょう。詳しく書いていきます。
理由:なぜ意識の集中によっておいしく感じるのか?
それでは、順に詳しく触れていきましょう。
満足感を上昇させるのは
「おいしい」「しあわせ」と感じる脳波が「行動」によって変化することがわかっているとのこと。
つまり
「食事から得られる満足感」は「食前の行動」に左右される、ということです。
食前の行動
たとえば「レモン水」を飲むとします。
買ってきたものと、自分で選んだレモンを切って水に加えるのとでは「満足感」がまったく変わってきます。
たとえば「アイスクリーム」を食べるとします。
はじめから写真の通り盛りつけられたものが運ばれてくるよりも、同じトッピングでも自分で盛りつけたもののほうが、より「おいしい」と感じます。
ドリンクバーやサラダバーが人気の理由も、こういったところにあるようです。
実験を行った大学教授らによれば「行為に意識を集中させる」ことがきっかけとなり、脳波に変化が起こり「満足感」を生じさせる、とのこと。
教授らは「食事は自分で作るのがもっとも満足感の上昇する方法」とも言っているようです。
ご飯を用意するだけでお腹いっぱいになってしまう、というのはこういう理由もあったようです。
休校などで家にいるお子さんや、料理を普段することのない家族の誰かに少し手伝ってもらって、その満足感を味わってもらう、というのもいいのではないでしょうか。
デンマークのHygge(ヒュッゲ)に学ぶ
「誕生日のケーキ」を想像してみてください。
飾りつけをした部屋。
あたたかな雰囲気の食卓に運ばれてくるケーキ。
主役がキャンドルを吹き消して、ケーキが切り分けられます。
主役にはネームの入ったチョコレートのプレートを。
さて、誰がイチゴの多そうなところを食べるか…。
といった具合に、それがたとえケーキ屋さんに頼んだおなじみのケーキであっても「その場の雰囲気」によって、さらにおいしく感じた、という経験はありませんか?
デンマークでは、飾りつけや照明などで工夫をし、こういった落ち着ける雰囲気でくつろぐ時間「Hygge(ヒュッゲ)」を大切にしているといいます。
家庭で過ごす時間が増えている現在の日本でも、学ぶところの多い考え方だと思います。
「ヒュッゲ」を取り入れることで、家庭で過ごす時間も、食事も、よりよいものにできるはずです。
結果:【満足度UP】自分で料理したものがおいしくなる理由【調理師オススメ】まとめ
- 料理の満足度を上昇させるのは食前の行動が鍵。
- 自分で作ることがもっとも満足度を上昇させる。
- デンマークのHygge(ヒュッゲ)を真似て雰囲気あるくつろぎの食卓を演出しよう。
とはいえ、慣れないと料理の味つけで失敗することがありますよね。
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いかがでしたか?
今回は自炊における、より「おいしい」と感じるための秘訣についてまとめました。
今後も続くであろう自粛にともない、家庭での食事の機会は多いでしょう。
少しでも心安らぐ食卓を囲み、乗り越えていきましょう。
それでは今回はこのへんで!