たぬぴこ!生産性を高めて『ゆる賢く』生きる

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【人物】原動力と向上心:白バイ隊員を目指した友人【警察官】

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2月20日は友人Hの誕生日。

地元を離れた先で、警察官となって職務に励んでいます。

というわけで今回は

「原動力と向上心:白バイ隊員を目指した友人」についてのお話。

 

 

信念

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こちらは2010年に描いた絵。

ちょうど、職場で似顔絵などの依頼を受けていた時期のものですね。

 

帰省した友人Hから「描いてほしい」と頼まれ写真を受け取りました。

私はバイクや車にあまり強い興味がなく、描くことは得意ではありません。

しかし、夢を叶えて遠方で頑張っている友人の頼みとあっては、断る理由はありません。

 

バイクの細かなパーツなどは写真の情報だけを頼りに描いたので、間違っているところもあるとは思います。何度もバランスを修正し、集中して描きました。

 

彼は幼少期『仮面ライダー』が好きな、どこにでもいる子だったと思います。

 

夢は警察官。

というより白バイ隊員だったようです。

 

進学し、彼は「クラスメイトの一人の女子」に惹かれる、どこにでもいる学生となります。

 

いつからか彼は「警察官」になることを、本格的に目指すようになっていました。

高校には、少人数ながら「公務員となることを目標とした専門の科」もあり、途中で科を変更することも不可能ではなかったようですが、彼は入学したときの科のまま、独学で勉強を続けました。

 

 

そしてある年の冬

同じクラスの一人の男子が、交通事故に遭いました。

 

原付きに乗っていて、自動車と接触
そのまま、帰らぬ人となりました。

 

亡くなった彼は、やんちゃなところはありましたが、いつもニコニコと明るいやつで、私も音楽やゲームを貸したりして共通の話題もあったため、喪失感が大きく、かなりこたえましたね。

 

当時のことは、いまでも鮮明に覚えています。

 

冬にしては青色の濃い、よく晴れた寒い日でした。

葬儀が終わり外に出たとき、ようやく実感とともに、涙があふれてきました。

 

私はその当時、学生生活の日々をひどく冷めた気持ちで過ごしていたと思います。

好きな音楽やゲームなどはありましたが、生き続ける活力のほうは、ほとんど枯れていたような気がします。

 

しかし、友人を失った涙が時間をかけてどうにか乾くころ「生きなくてはいけない」と強く感じるようになっていました。

 

事故のことがあってからしばらくは、みんなが沈みこんでいましたが、やがて友人Hの心にも「火がついた」ように見えました。

 

「警察官になる」

白バイ隊員になる」

 

わざわざ訊いて確かめたことはありませんが、交通事故で友人を失ったことで、その思いが強くなったことは充分に想像ができます。

 

そして友人Hは、試験に合格しました。

 

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もともとアクロバティックな自転車の乗り方もできるような彼でしたが、念願だった白バイ隊員にもなり、大会でも好成績をおさめ、現在では後輩隊員たちの教官をやっています。


結婚もしました。

 

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これは記念日に贈ったご夫婦の似顔絵です。

 

家も購入し、子供もできたので、もう地元に帰ってくることはあまり考えていないようですが、いまでも毎月一度はメールで近況報告をし合っています。

 

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彼は、あの友人を亡くした事故の日からずっと「向上心」を失わないでいます。

 

警官になってからはさまざまな資格をとることに熱心で、いまでは危険物取り扱いや、大型の重機なども動かせるようになっているのだとか。

事故や事件の現場で「自分でなんでもできる」ということが目的でもあるようですが、資格取得マニアみたいになってますね(笑

 

私の場合はベクトルが違いますが「創作への熱」を失わずにいることが、友人を失ってからもち続けている内面的な「向上心」だと思います。

 

とにかく生きているかぎりは、モノ創りを続けていきたい。

 

目標を立てて、それをクリアすること。

はじめはどんな小さなことでも、彼のように繰り返し挑み続ける心は、ずっと忘れずにいたいですね。

 

「もう枯れた日々には戻るまい」

彼の活躍を聞くたびに、私も気を引き締める思いです。

 

 

それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)

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