2001年1月25日は、PlayStation2用ソフト『鬼武者』の発売日。
キャッチコピーは「空前絶後のバッサリ感」。(例の芸人風に読んではいけない)
金城武さんが主人公のモデルをされたことでも話題になりました。
というわけで今回は
「戦国バイオと呼ばれた異端:鬼武者」についてのお話。
明智左馬介
顔のモデルだけではなく、声やモーションアクターもご本人が担当しています。
戦国の世に突如現れた怪物「幻魔」に滅ぼされた鬼の一族。
その鬼の一族より「鬼の篭手」を与えられ『鬼武者』となった明智左馬介の戦いを描いた作品。
キャラクターが苦笑するような、微妙な表情によるシーン描写など、現在のゲームにおける表現をいち早く取り入れていました。
そういった表現に対するこだわりが評価されたためか
「シーグラフ2000」(アメリカで開催されるコンピュータグラフィックスの大会)でも受賞しています。
『鬼武者』のオープニングムービー(佐藤嗣麻子監督)では「シーグラフ2000」Electronic Theaterで最優秀賞を受賞。
『鬼武者3』のオープニングムービー(山崎貴監督)では香港のアクション俳優であるドニー・イェンがアクション監督を担当し「シーグラフ2004」Electronic Theaterで入選を果たしています。
当初はPlayStation用ソフトとして開発が行われていたものの、PlayStation2の発表があり、ハード移行することとなったようです。
PS2用ソフトとしては初のミリオンセラーを達成したそうです。
「戦国バイオ」と称されるほど、操作感などは『バイオハザード』に近いのですが、それもそのはず。『鬼武者』は『バイオハザード』の開発エンジンを使用したアクションゲームとして知られています。
私は『バイオハザード』の操作感がちょっと苦手だったため『鬼武者』も同じく苦手でしたね(笑
しかし、作品は強い印象とともに記憶に残っています。
もともとプロデューサーの稲船敬二さんによる「自分なら『バイオハザード』はこう作る」との思いから開発がスタートしているため『バイオ2』の制作過程でボツになった開発エンジンを流用したとのことですが、二番煎じのような印象ではなく、結果的にひとつの人気シリーズと昇華したことは、注目すべき点だと思います。
世のなかに存在しないものを作る。
アレンジして自分流のものを作る。
どちらも、クリエイターの仕事です。
そこに必要とされるのはやはり「オリジナリティ」でしょうね。
完全創作でも、世界観を流用した創作でも、オリジナリティが欠けていては、作り出す意義のようなものも欠けてしまうように思います。
創作に向かうときは、唯一無二のものを目指して、取り組んでいきたいですね。
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)