1978年1月10日は、声優三橋加奈子さんの誕生日。
『HUNTER×HUNTER』アニメ第1作でキルア=ゾルディックを演じられていました。
というわけで今回は
「キルアからキャラクター性を学ぶ」についてのお話。
(2015,01,10)キルア=ゾルディック
キルアの人物
幼少から暗殺者になるための英才教育を受けており、多数の実戦経験を積んでいます。
その暗殺技術は、ゾルディック家史上随一とされます。
その一方で、お菓子やゲームが好きなど、趣味嗜好は子供らしいものをもっています。
キルアの親友
親友であるゴンは感情タイプで、直情的、衝動的、無邪気、無鉄砲。
キルアはそんなゴンとは対象的なキャラクターとして描かれています。
キルアは頭脳タイプで、慎重、冷静沈着、状況把握後に現実的な行動をとる傾向があります。
社交的ではあるものの、礼儀知らずでデリカシーに欠けるところがあるため、女性に好かれないことが少なくありません。このあたりも、大人の女性に好かれやすいゴンとは対照的になっていますね。
ゴンとはよく口喧嘩になりますが、彼とは信頼関係があります。
喧嘩するほど仲がいい、というやつですね。
試験でゴンがキルアより好成績だとわかると焦るなど、ゴンへのライバル心もあります。
キルアの家族
家族からの評価
三男であるキルア本人は家族に対し、さまざまな感情を抱いています。
家族へ対するキルアの感情
- 祖父ゼノには少し甘えている。
- 父シルバを尊敬している。
- 母キキョウを鬱陶しく感じている。
- 長男イルミに畏怖の感情を抱いている。
- 次男ミルキは軽蔑。
- 五男カルトには無関心。
こちらは2004年に描いたキルア。
キルアの弱点
ここまでの情報を見るかぎり、特別に弱点や弱味となりそうな点は見あたりません。
冷静沈着で、家柄と暗殺技術が、強固な強味としてあることがわかりますよね。
無敵に思えるキルアですが、四子アルカに対する愛情が、キルアの枷(かせ)となります。
アルカのことは、妹としては過保護なほどに溺愛しています。
妹を道具あつかいすることに対しては激しい怒りを見せ、彼女を守るためならば手段を選びません。
普段の冷静沈着さとは逆の行動をとることになるわけです。
また、その家柄からお金に困ったことのない育ちで、金銭感覚に乏しいところがあります。
賭けごとにハマりやすく、ギャンブルでほぼ無一文になったこともあります。
そのあたりも、キルアの弱味として挙げることができるでしょう。
【人物】キルアからキャラクター性を学ぶ【HUNTER×HUNTER】まとめ
創作キャラクターを生み出すとき、つい強味ばかりで構成された人物を描いてしまいがちです。
向かうところ敵なしで、強いのがヒーローだ、と弱味のことを忘れてしまうんですね。
しかし弱味というものは、観客にとって「親近感が湧く」要素となります。
そして親近感がもてるキャラクターのほうが、感情移入しやすくなるのです。
人物や能力、家族といった「経歴」だけを見ても、観客はなかなか感情移入できません。
そこで「長所をネガティブに捉えることで弱味とする」方法をオススメします。
キルアでいえば、
- 妹への愛情が深い>過保護になりまわりが見えなくなる。
- 家柄のためにお金に困ったことがない>世間知らずで金銭感覚が乏しい。
- 社交的>礼儀知らずなためデリカシーに欠ける。
- 冷静沈着>認めない相手には冷酷な態度をとる。
こういったところが挙げられます。
長所では感情移入できなくても、ネガティブな部分には「自分にも似たところがあるなあ」と感じやすくなるわけです。
試してみてください。
ちなみに、第1作でキルアの声を担当された三橋加奈子さんの誕生日に、このキルアのイラストをお贈りしたところ、返信を頂くことができました。
有り難いことです(´人`)
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)