1987年1月9日は、女優、井上真央さんの誕生日。
子役からはじまり、2015年には大河ドラマ『花燃ゆ』で主演を務められました。
というわけで今回は
「夢と学業を両立させたのは"聞く力"」についてのお話。
(2015,01,09)井上真央
井上真央さんは、4歳で劇団入りし、5歳で子役としてデビュー。
印象的なエピソードがあります。
井上さんが小学生のころにはじめてもらった「ファンレター」に、当時60代の女性ファンからの、ある願いが綴られていました。
「大人になっても時代劇に出てほしい」
井上さんはそのファンの女性の希望を汲んで、ずっと「ピアスホール」を開けずにいたそうです。
その後、大河ドラマ『花燃ゆ』にて主演を務めているわけですから、ファンの女性の願いは成就した、ということになります。
そして、井上さんは女優をやりながら、大学も卒業しています。
台詞を覚えたり稽古をしたりと、なかなか学業との両立は難しそうな仕事ですよね。
当然、岐路に立ち迷ったと思います。
すでに女優業のほうは順調に進んでいたでしょうし、そちらを疎かにするわけにもいかない。大学へ行ったとしても、卒業後も女優を続けるつもりなら、もう大学には行かなくていいのかもしれない。
それでも大学へ行くことを決めた理由のひとつに、子役時代に共演した、ある女優さんからの言葉があったそうです。
「学業は芝居の邪魔にならない」
それは、先輩女優の檀ふみさんの言葉でした。
先輩からの心強い助言により、大学へ行くことを決めたわけですね。
夢と学業を両立させたのは"聞く力"
こうしてふたつのエピソードを見てみると、あることがわかります。
「人生の先輩の言葉を、素直に聞き入れる姿勢をもっていた」ということです。
簡単そうで、意外に難しいものです。
「ファン=応援してくれる人」の言葉であっても、慢心していれば「ファンの願い」など聞き入れませんし、十数年もそのことを守り続けることなどないでしょう。
先輩の言葉でも、自分自身が順調なときは「自分のやり方でいい」と思って、反発したりすることも少なくありません。
もちろん、あらゆる先輩の言葉のすべてが正しいわけではないでしょう。
たとえば進路を決めるときに「親の反対」が的外れなことがあるのは「親心」に加えて「生きてきた時代が違う」という前提がある、ということも考慮する必要があります。
経験していないことは適切なアドバイスもできないはずです。
しかし、すべてが「我を押し通すこと」でうまくいく、ともいえません。
ときには立ち止まり、先輩の言葉に耳を傾けることも重要なのです。
先輩は、経験に裏打ちされた的確なアドバイスをくれることもあるはずです。
『聞く力』の意味するところは、なんでも言うことを聞く、ということではありません。
耳を貸して聞き入れ、自分なりの答えを出すためのヒントと捉えることができれば、より人生の可能性は開けていくはずです。
いくつになっても、人の話を聞き入れられる柔軟さをもっていたいものですね。
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)