作品をつくるうえでテーマを決めていると、ふと窮屈に感じるときがあります。
今回はそんなときのための、私なりの脱却方法をご紹介。
テーマを決める理由
まずは、なぜテーマを決めるのか。
理由はいろいろあると思います。
・作品づくりで迷子にならない
・シリーズに一貫性をもたせる
・ならべたときの統一感
・単体で見たときに誰の作品かわかる
パッと思いつくだけでもこんな感じ。
「まとまり感」や、ある種の「利便性」のようなものが含まれるんですね。
例えばTwitterでたまたま流れてきたイラストを見て
「あ、これは○○さんのかな?」
「やっぱりそうだった!」
という流れが生まれるのは、やはり作品にテーマや統一感があるからだと思います。
テーマに沿って作品づくりをすることで、積み重なっていくものがそのまま財産になったりもするわけです。
窮屈さが生まれる理由
自分が決めたテーマなのに、ずっと続けているとふと窮屈さを感じることがあります。
なぜなのか。
それは「自由な作品づくり」や「ひらめいたものをその場で勢いで描く」ということから遠ざかってしまうからだと考えます。
ひらめいたものをかたちにするから「創作」なのですが、自分のテーマからはずれていることで、描いてはいけないような思いこみが生まれてしまうんです。
・ファンタジー作品だからこの小物はおかしい。
・現代モノなのでこういう服装にしなければ。
・テーマを決めたのだからこの眼つきは変えられない。
・普段の作風からはずれているからリアクションがもらえないのではないか。
・NFT作品なので、コレクションの統一感を崩す絵を描くわけにはいかない。
などなど、自分の決めたテーマからはずれた絵に、ストップがかかってしまう。
もちろん、テーマがあることで描きやすい場合も多々あります。
膨大な選択肢のなかからなにかを決めるのは大変ですから、ある程度絞っておくことも必要なのです。
でも、その枠のなかでしか作品を作れなくなると、いろんな可能性を潰しているような気がします。
自分が描かなければ、この世に存在しない「瞬間の思いつき」も、かたちにしたいじゃないですか。
はじめた脱却方法
で、私はその窮屈さにに気づいてすぐに、あることをはじめました。
それが『変なイキモノ』。
いきなり脱却感丸出しの絵ですね。どうもありがとうございます。
この3ヶ月ほどスマホで絵を描くことを続けていたので、どこでも絵が描けるようにはなりました。
外出先で急に空き時間があったりします。
ただ待っているだけではもったいないし、私がなにかを描くことで楽しんでくれる人もいます。
ならば、描かない理由はないでしょう!
ということで、細かいテーマを決めない「なんでもあり」な広い枠を設けたのです。
結局テーマかよ、と思うかもしれませんが、広い広い枠なので、本当になんでもいいのです。
意味不明でもなんでもいいのです。
なぜこうなのか、といちいち説明できなくてもいい。
絵を描く人は、幼いころ「自由帳」に自由に絵を描いたとき、楽しかったですよね。
いわばその「自由帳に好きなものを描く」というのが『変なイキモノ』のテーマです。
最初に数点描いてみて、自分に合っているかたちだけは決めました。
決めたのは
「見やすい先の太さと塗り方」
「どんなかたちで見てもらうか」
これだけです。
基本はTwitterなので、どうせならタイムラインに流れてきたときに眼をとめてほしいですよね。
主線が細いと印象が薄いので、もう少し太いほうがいいかなと思います。
太めで描いてみました。
この感じでいこうかな~。
このあたりは少し立ちポーズの固定をしていたのですが、うっすら窮屈さを感じたのでそれもやめることにしました。
試しにしてもさすがにゆるすぎる。
その後、先の太さと塗り方も落ち着きました。
というわけで、6月の終わりあたりから「その場の思いつき」で自由なものを描いています。
ガス抜きの役割は充分にあると思いますし「楽しみにしています」と言葉をもらうこともあるので、嬉しいですね。
今後はブログでも、ちょっとずつ載せていこうかと思います。
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)