1999年3月4日は『サイレントヒル』の発売日。
PlayStation用のソフトとしてリリースされました。
というわけで今回は
「静寂から生まれ静寂へと還る:サイレントヒル」についてのお話。
P.T.『Silent Hills』
『バイオハザード』が「動」的なホラーだとすれば『サイレントヒル』は「静」的なホラーだ、ということができるでしょう。
洋画的なホラーか、日本的なホラーか、と言い換えてもいいかもしれませんね。
独自のアプローチで人気を得た『サイレントヒル』シリーズでしたが、長らく新作の発表がなされていませんでした。
そこに前触れもなく登場したのが『P.T.』でした。
2014年8月14日。
存在しないゲームスタジオを名乗る配信元から、発売予定のデモとしてリリースされた『P.T.』。
延々とループする廊下を探索しながら、脱出することを目指す内容なのですが、心理学の観点からの要素なども取り入れた、その演出の秀でた「怖さ」から、すぐに話題となります。
攻略法なども謎に包まれており、なんとかクリアすることではじめてこの『P.T.』という作品がなんなのか、ということがわかります。
『P.T.』は『サイレントヒル』シリーズの新作となる『Silent Hills』のプレイアブル・ティーザー(Playable Teaser)であり、小島秀夫監督とギレルモ・デル・トロ監督の手による作品、そしてその主人公は俳優のノーマン・リーダスさんが演じるキャラクターである、ということが明らかになるのです。
のちに『Silent Hills』は制作中止となり、小島秀夫監督はコナミを退社。
しかし、この『P.T.』は、確実にゲーム史に残るような鮮烈な印象を業界やゲームファンに残しました。
常に新しい方法やアプローチで世界を驚かせる小島秀夫監督は、のちに独立し『DEATH STRANDING』(デス・ストランディング)という作品を発表します。
主演はノーマン・リーダスさん。
友情出演者のなかには、ギレルモ・デル・トロ監督の姿もありました。
それ以外にも『P.T.』に影響を受けたという別のメーカーの作品も出ています。
静寂から生まれた『サイレントヒル』は、また静寂へと還っていきましたが、その霧のなかにそれぞれが見た景色は、いまもどこかに受け継がれているようです。
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)