「絵を描きたいのになぜか意欲が湧かない人」
- きちんと描こうとして手が止まってしまう。
- うまく描けていないものばかり気になってしまって修正ばかり。
- 最近描くことが楽しくなくなっている気がする……。
というわけで今回は
「作品に遊び心を忍ばせる」についてのお話。
(2014,12,24)舞雪
2014年のイラストより。
ツリーの前で待ち合わせ。
この場合、トナカイの恰好をした男が来るのでしょうか。
最近は猫用のグッズも揃っていて、クリスマス用もいろいろとあります。
こんなのとか。
こんなのとか。
愛猫に着けて記念撮影→SNSに投稿という流れができてますからね。
フードに猫耳のついた人間用もあるんですね。
……というわけで、そろそろクリスマスですね。
近年では『ホリデーシーズン』と呼ばれたりもしていますが、毎年この時期はなにかと温度差の激しい時期だったりもします。
私もその昔は、重火器を抱えたサンタを描いたりしていました(笑
殺伐としていますね。
さすがにこれではいけないと思い「幼稚園の壁に描かれているような絵柄」で描こう、と考えました。
それがこちら。
はい、怖いです。
しかも題名が「訪問」
問答無用で完全にホラーですね。
こんなもの壁に描かれたら、園児も泣き叫ぶでしょう。
この絵から4年後。
2010年に縁あって個展を開かせて頂いたのですが、展示作品を見てくださった方から「絵を買いたい」というお声がかかりました。ありがたいことです。
ご婦人としばらくお話をし、最終的に数点ご購入頂いたのですが「怖くないサンタがあればよかった」とのお言葉を頂きまして、猛反省しました。
とんがったものも大事ですが、ニーズがあるものを一度も描いたことがないというのはいかがなものか、と。
やはり一度くらい描いておくべきなのかもしれない、と感じました。
それで、ようやく描いたオーソドックスなサンタがこちら。
やっと人様に見せてもドン引かれないサンタが描けたと思いました。
この絵から4年後。
初の老人以外のサンタを描いたのが今回ご紹介のイラストです。
もう一度貼っておきましょうか。
この絵のなかには、実は脇役が隠れています。
どこだかわかりますか?
この二人です。
正解はこちら。
一人は、窓枠で顔が隠れてます。
あんな殺伐としたサンタを描いていたとは思えない遊び心ですね。
こういった「自分にだけわかる」「よく気づく人だけにわかってもらえる」ような要素をイラストに忍ばせることによって、誰かに見てもらう楽しみも増します。
固く考えすぎて、絵を描くことが楽しくなくなっている、と感じたときは、こういった「遊び心」を、作品に忍ばせてみてはどうでしょうか。
どうやって忍ばせるかを考えるだけでも、なんとなく楽しいものです。
一度こういうやり方でリラックスして絵が描けたら、また真面目な作品に向き合えます。
「最近意欲が湧かない」という方は、一度お試しください。
ひとつ前の過去絵紹介記事はこちらからどうぞ!
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)