1999年12月22日『ヴァルキリープロファイル』(PlayStation)発売。
というわけで今回は
「北欧神話への誘い:ヴァルキリープロファイル」についてのお話。
ヴァルキリープロファイル レナス・ヴァルキュリア
『ヴァルキリープロファイル』とは
雰囲気は重めでシリアス。
音楽はテイルズオブ~シリーズでも知られる桜庭統さん。
プレイヤーは半神半人のヴァルキリー「レナス・ヴァルキュリア」として、死者の魂を集め天界のオーディンのもとへと送る役割を担います。
その過程で選定された死者たちは「エインフェリア」と呼ばれる「霊的な戦士」になり、レナスとともに闘うこととなります。
先々で出会う人々には、ドラマがあります。
それぞれの死の場面に立ち会いながら、レナスはオーディンの命令にただ従うのか、あるいは……といったところでプレイヤーが選択をし、その結果ドラマチックに物語が変化します。
あくまでも北欧神話はモチーフ
「オーディン」と聞くと『ファイナルファンタジー』の召喚獣を思い浮かべる人も少なくないかと思います。
そこが入口となって北欧神話自体に興味をもつ人もいたと思います。
この『ヴァルキリープロファイル』も、そうですね。
作中ではいろいろとアレンジされてはいますが、遠い北欧の地の神話を知る切っ掛けとして、この作品から興味をもった人も大勢いたことでしょう。
ゲームでは、プレイヤーの選択によってエンディングが変わります。
北欧神話ではどうなのか、と興味をもつわけですね。
そういった「知る機会を与える作品」と出合えることは、とても幸せです。
とはいえ、発売当時は世界観としては少々ハードルが高めだったようにも思います。
北欧神話に興味をもっても、身近に詳しく知っている人や、書籍なども近場の書店にあまり揃ってはいなかったんですね。
確かに「北欧神話そのまま」というわけではありません。
それでも、この『ヴァルキリープロファイル』は、ゲームシステムやシナリオ面も抜かりなく、プレイヤーを「北欧神話の世界」にグイグイと惹きつけました。
惹きつけた理由のひとつに、プレイヤーに「考えさせ」「気づかせ」「選ばせ」「行動を起こさせる」といった『権限』を与えたことが、挙げられると思います。
自分で作品を作るときは、ご都合主義的に物語を進めないためにも、そういった「プレイヤー視点」を見落とさないようにしたいものです。
そして『ヴァルキリープロファイル』のように、作品に触れた人が、また新たな扉を開くことのできるような魅力的な物語を、届けていきたいですね。
サントラもオススメです。
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)