創作物語の登場人物イラストシリーズ。
『夜明けの続唱歌』より、ソルディドゥス・デイ。
というわけで今回は
「物語に神々や神話の設定は必要か?」について。
ソルディドゥス・デイ
混沌神。原初の神として君臨し、創造、探求、転生を司る。
小説の挿絵に使います。
以前描いた絵の、塗りのリテイクを行いました。
こちら↓が以前のもの。
神々しさを表現するのって、難しいですよね。
なかなか宗教画のようなものは描けません。
仮にそこだけ気合を入れて描いても、作品全体から浮いてしまってはいけませんしね。
今回のリテイクでは、なるべく厚く塗らずに仕上げました。
小説の雰囲気には、バッチリ合っていると思います。
『夜明けの続唱歌』は、神々や神話もオリジナルのもので揃えています。
神々には元ネタがあったりなかったり、そこはまちまちですが、ファンタジー作品なので、創世から人類誕生までの伝承のようなものは、時間をかけてしっかりと用意しました。
そういった裏設定のようなものも、物語には必要です。
たとえ直接的に関わってこなくとも、神話があるのとないのとでは、描かれるものに差が生じるものだと思います。
「作りこんだからには使いたい」「使わなければ無駄になる」
確かに、そう考えるのが自然かもしれません。
しかし、作者が気をつけなくてはいけないのは
「読者が読みたいのは設定ではなく心を動かされるようなお話」ということです。
そこを間違えてしまうと、ただの設定の紹介文になってしまいます。
設定は物語に厚みや深みと呼ばれるものを与えます。
しかし、それ自体に読者の心を揺さぶる力はあまりないものです。
設定を練ることは楽しいですし、大切なことです。
そこで自己満足に溺れず、隠し味として使うことができれば、理想的といえるのかもしれませんね。
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)