「少しでも効率をよくしたい!」
- 文章を速く書く方法を知りたい。
- 下書きに時間がかかり清書の気力が残ってないことがある。
- もっと時間を有効に使う方法があれば知りたい。
文章、書いてますか?
3000文字くらいの文章を書いてみると、思っていたより時間がかかるものだとわかりますよね。
というわけで今回は生産性をあげるために使うべき
「ルーズリーフ:選び方と使い方」についてのお話。
ルーズリーフ
言わずと知れた綴じるための穴が空いたノート用紙で、単純なものですが、その種類はさまざまにあります。
適当に買ったものを使っていると、その種類がなぜたくさんあるのか、気づかないかもしれません。
自分の好みに合ったものを選ぶだけで、作業効率があがることは、なにも筆記具にかぎったことではありませんので、想像できると思います。
たとえばアンダーウェアなどでもそうでしょう。
スポーツなど、身体を使ってなにかに取り組むとします。
そのとき、着心地の悪いものを身に着けて、よい結果が出せるでしょうか?
やはり、自分の好みや身体に合ったものを選んで、気持ちよく取り組みたいものですよね。
身体だけでなく、メンタル面でも良好な状態を作ることが、パフォーマンスの向上に通じるというのは、科学的にも立証されていることです。
現代では、文章を書く場合その多くが、パソコンなどのデジタル機器を使用した作業になっていると思います。
確かに、入力は便利です。
キレイに仕上がり、手書きよりも速く、修正や追加も簡単にできます。
しかし「本当にそれが効率よく文章を書くことになっているのか」と、考えてみたことはあるでしょうか?
生産性を疑ってみる
私は小説を書いていますが、あるとき気づきました。
思ったことを手書きで一気に書いたほうが、同じ時間でも文章が多く書ける。
そうなんです。
最終的にはパソコンで入力することになるのですが、下書きの段階からデジタルでやっていると、手書きよりも時間がかかることに気づいたのですね。
その最大の理由は、デジタルは「完成」させることを、どうしても考えてしまうからです。
物書きの宿命
普段から文章を書く人にはよくわかる話なのではないかと思いますが「読みやすい文章」を意識していると「表記」に意識を向けざるを得ない状態になります。
たとえば
- ひらがなばかりでは読みづらい。
- 変換できる語句をすべて漢字表記にしてしまうと、かえって読みづらくなるので、選択が必要になる。
- 文章全体のひらがなと漢字のバランスを整えるため、意識をもっておく必要がある。
- 文章のはじめでは「私」と書いたのに、途中では「わたし」になっていたりするので、表記を統一させることも意識しなければならない。
- 変換して漢字はパッと出てくるが、同じ言葉で複数の漢字がある場合、どれが合っているのか確認が必要になる。
ライターや作家などは、こういったことを考えながら、文章を打ちこむことになります。
たとえそれが下書きであっても、デジタル入力ははじめから「完成」に近いものを仕上げようとしてしまいがちです。
つまり、それがどういうことかというと、頭で考えて、書くべき文章を書きながらも、上記のようなことも同時に考えてしまうのです。
そして、適切な文章が思い浮かんでいても、タイプミスや誤変換などによって、思考が分断されます。
誤変換が生む思考の分断
思考が分断されるということは、文章に「呼吸が乗らない」ということになります。
頭では情景が浮かんでいたのに、誤変換を修正している間に忘れてしまったことって、実はたくさんあるのではないでしょうか?
実際には忘れてしまったのに、そのことにも気づけないのです。
それがデジタル入力による思考の分断によって起きているとしたら、防ぎたいですよね。
そういった経緯があり、私は小説などの下書きを「ルーズリーフに手書き」するスタイルへと変えました。
手書きで、走り書きするので文章は止まりません。
他の人に読める必要はないので、パッと漢字が思い出せないときはひらがなだったり、誤字も気に留めません。
キレイに書くことは一切考えず、浮かぶ情景をどんどん書き取っていくのです。
デジタルでも『ノンストップライティング』と呼ばれる思考整理方法があります。
短い時間で区切り、脈絡や文体などまったく意識せずに、思いつくままの言葉を入力していきます。変換や改行などにも気を配りません。
「文章のジョギング」のような感覚ですね。
日記をつけることと似たような効果もあり、思考の最適化ができるという効果もあるようです。
それにより、アイデアが出やすくなったりするとのこと。
これに近い方法で下書きをしている、というライターの人もいます。
デジタルでも、タイプミスや誤変換などに気が散らない人には、合っているのだと思います。
記事を書くのと小説を書くのとでは、異なる感覚もあると思います。
私もブログの記事は、はじめからパソコンに入力しながら作業する場合がほとんどです。
手書きの効果
私の場合は「きちんとしたい」という性格上、入力するとどうしても変換などのポイントで気が散ってしまうので、迷わず手書きを選択しました。
文章の途中で思考が分断されなくなったことにより、以前よりもスムーズに小説が書けるようになりました。
考えてみれば、これだけパソコンなどでの文章入力が一般的になった現代でも、原稿用紙と万年筆で小説を書いている作家がいるわけです。
それは実は時代遅れなのではなく、生産性を落とさないための選択をしたうえでのことなのかもしれませんね。
作家の仕事は「文章を書くこと」であって、それは「入力すること」と直結はしていないのです。
一人でやっていると下書きを「入力する」のも自分です。
聞いただけでは、効率が悪いようにも思うかもしれません。
しかし、自分一人であっても「分業」を考えてみるのは、ひとつの方法だと思います。
「文章を書くこと」に集中する時間と「入力すること」に集中する時間を分けて考えるのです。
マルチタスクは一見効率がいいようで、集中力が分散するため、精度が必要とされる創作には不向きです。
ひとつのことに集中し、ほかの要素で思考を分断されないような工夫が、生産性をあげることに繋がります。
生産性をあげたい、と考える人には、ぜひ一度試してみてもらいたい方法です。
オススメのルーズリーフ
手書きを選んだ場合には、どんなルーズリーフが自分に合っているのか、考えてみましょう。
紙の手触りはもちろん大事ですよね。
書き心地も、種類によって違います。
しっかり書けるものや、さらさら書けるものなど、それぞれの特徴をアピールしている商品もあるので、そういったものから試していくのもいいと思います。
私が愛用しているルーズリーフはこちら!
さらさら書けるタイプです。
下書きなので、ボールペンを使ってさらさら書きます。
無地のものも持っておくと、相関図やマインドマップなどを書きこむのに使えます。
そしてもうひとつのオススメはこちら。
小説を書く場合に必要な要素を簡単にまとめておいたり、ToDoリストのようにあらすじを箇条書きしておいたり、いろいろと使えます。
ノートでは駄目なの?
と思うかもしれません。
答えはそれぞれの感覚によるでしょうが、私は駄目です。
ノートのように最初から綴られているものに書くとなると、どうしても「きちんと書こう」という意識が先に立ってしまいます。
きちんと書こうとすると、やはりスピードが落ちてしまうのです。
また、生産性をあげることを考えるなら、持ち運びやすいサイズと量を、常に持ち歩けるようにしておくことが重要です。
ノートは、常に全部を持ち歩くことになるので、荷物もかさばりますよね。
ルーズリーフ用のオススメのバインダーについてはまた記事を書こうと思います。
ひとまず、私が愛用しているのはこちらのバインダー。
リヒトラブ社の『クリップファイル』。
軽量で使いやすく、丈夫です。
カバーを広げて裏側にまわせば、立った状態で書くときに下敷き代わりにもなります。
開いたところに透明なポケットもついているので、ちょっとした資料などを入れておくこともできます。
私は今回紹介したA5のルーズリーフと、ミニルーズリーフ、バインダーのセットを持ち歩くようにしています。
自宅にも色違いのバインダーをひとつ用意しておき、なにか思いついたときのメモ代わりにもしています。
結論:【文具】ルーズリーフ:選び方と使い方【生産性をあげる】まとめ
- 文章を書く効率をあげるためには、自分一人でも「分業」を考えてみる。
- 下書きに選ぶならさらさら書けるルーズリーフ!
- ちょっとした予定などを書きこめるミニルーズリーフも使い勝手よし!
- 持ち歩きに便利なバインダーもオススメ!
モノ創りを効率的に進めるには、ちょっとした工夫や、道具の用意が必要です。
まずはそのことに気づけるかどうか。
同じことを続けていては、それ以上に生産性はあがりません。
本当にちょっとしたことでも、積み重ねが大きな成果となります。
まずは試してみること。
そして自分に合った方法を見つけていくことです。
時間は有限です。
かぎられた時間のなかで、どれだけのことができるのか。
モノ創りに取り組む人は、そのことを考えますよね。
今回紹介したアイテム以外にも、まだまだ生産性をあげる手助けとなるものがあるはずです。
自分に合ったものを見つけ、創作に役立てていきましょう。
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)