たぬぴこ!生産性を高めて『ゆる賢く』生きる

生産性を高めて進める、日々の創作活動などを紹介するブログです。

【創作】設定:ファンタジーとはなにかを知る【幻想世界】

f:id:hidden_12:20210114195245j:plain

f:id:hidden_12:20210112153920p:plain

『ファンタジーと聞いて、どんな世界観を想像するでしょうか?

まず思い浮かべるのは「中世ヨーロッパ」的な風景でしょう。

しかし、本当にそれだけが『ファンタジー』でしょうか?

というわけで今回は

「設定:ファンタジーとはなにかを知る」についてのお話。

 

 

ファンタジー世界=中世ヨーロッパ?

f:id:hidden_12:20210114215308p:plain

代表的な指輪物語をはじめとし、ゲームでいえばドラゴンクエスト『スカイリム』『ウィッチャー』、海外ドラマではゲーム・オブ・スローンズなどが人気ですね。

 

しかしファンタジー世界はそういった「剣と魔法に彩られた中世ヨーロッパ風の世界」に限定されたものでしょうか?

結論からいうと、そうではありません。

 

まず、それ以外の世界観のファンタジーも存在します。

以下に、代表的なものを3つ挙げます。

 

①和風ファンタジー

f:id:hidden_12:20210114203644j:plain

日本的な世界観をもったファンタジー作品もたくさんあります。

「妖怪」などが登場する作品が、わかりやすい例でしょうか。

「学園ファンタジー」と呼ばれるものも、日本が舞台であるものが多いようです。

近年では特に「擬人化」によって、あらゆるものがキャラクターとなっていますね。

 

②中華ファンタジー

f:id:hidden_12:20210114203701j:plain

西遊記封神演義のように、妖術や妖怪との闘いを描くものがイメージしやすいと思います。

 

③中東ファンタジー

f:id:hidden_12:20210114203715j:plain

アラビアンナイト『アラジン』と聞くとすぐに思い浮かびますよね。

荒涼とした砂漠が舞台で、大抵はラクダが登場します。

 

以上のように『ファンタジーとひと口にいっても、さまざまな舞台が存在します。

どの世界観のファンタジーにも「古典」と呼べるような作品が数多くあります。

 

そしてもうひとつ「中世ヨーロッパ限定ではない」とする理由があります。

 

 

ファンタジー世界は「混ぜ合わせ」の世界観

指輪物語』に続く、ロールプレイングゲームなどの舞台としてよく描かれる「中世ヨーロッパ風」の世界は、紐解いてよく見れば実際には「3つの時代」を混ぜ合わせて作られていることがわかります。

 

古代ローマ帝国

f:id:hidden_12:20210114210134j:plain

この時代には、紀元前のヨーロッパを束ねるほどの大帝国がありました。

治安維持もなされていたことで人々の往来が可能で、それゆえに商業も発達したと考えられます。その気さえあれば富を築くこともできたわけですね。

その一方で、ローマ以外に住んでいた人々は蛮族(バルバロイ)という蔑称で、ないがしろにされていたようです。

f:id:hidden_12:20210114211847p:plain

多くの人がファンタジー世界でイメージする「帝国」は、ローマ帝国の影響を多かれ少なかれ受けている、と考えてよいでしょう。

 

②中世ヨーロッパ

f:id:hidden_12:20210114210147j:plain

現実の「中世ヨーロッパ」は、閉鎖的な時代だったとされています。

人々の交流も少なく、知識の伝達・発展もなされません。そのため次第に古代の知識も失われていきます。

活気のある都市以外では、大勢の農民たちがひたすらに作物を育てている、という状態でした。なんとなく薄暗いイメージです。

f:id:hidden_12:20210114212258p:plain

ファンタジー作品でよくある「失われた古代の叡智」的な設定は、中世ヨーロッパにおける「失われた古代ローマ帝国時代の知識」と重なりますね。

 

③近世ヨーロッパ

f:id:hidden_12:20210114210200j:plain

他国を侵略しようとするのは、王様が力をもっていたこの時代の特徴でしょう。

ルネサンスによって科学技術も発展します。

銃なども作られたため、攻めに転じる武力を得た、ということなのかもしれません。

f:id:hidden_12:20210114213202p:plain

戦記もののシミュレーションRPGなどでは、国と国が争う展開がよく描かれます。

それは中世よりも近世をモデルの世界観としている、ということになります。

 

 

ファンタジー世界の成り立ちを知る

f:id:hidden_12:20210112140923p:plain

「中世ヨーロッパ風」の世界観はおもに

  1. 人々の往来が活発な古代ローマ帝国
  2. 閉鎖的で古代の知識が失われた中世ヨーロッパ
  3. 強い王のもとで国家間が争う近世ヨーロッパ

これらの各時代の要素を、作品の物語に合うように混ぜ合わせて構成されている場合がほとんどとなっています。

 

f:id:hidden_12:20210110202425p:plain

史実を描くわけではないファンタジー作品に「現実の歴史知識が必要かどうか」とはよく問われることだと思います。

私自身、学生時代にあまり歴史好きではなかったため、その問いには「必須ではない」と答えます。

 

旺盛な想像力をもち、隙のない構築力が発揮できれば、どんな世界でも描けるのがファンタジー作品のいいところ。

しかし、やがて壁に阻まれることもあるはずです。

なんでもできるからと野放図的に大風呂敷を広げて、収集がつかなくなったり、説得力に欠けるどころか、世界そのものが破綻してしまうこともあるでしょう。

 

歴史から参考にできる部分を吸収しつつ、自身の創作世界の基盤を築き、そこからオリジナリティを加えていく、という方法が堅実であることは確かです。

 

知識は、豊富なほど「想像の域」を増幅させます。

そして現実は創作にとって「最高の資料」となり得ます。

 

私も継続的に、楽しく学んでいきたいと思います。

 

 

それでは今回はこのへんで!

最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)

プライバシーポリシー お問い合わせ