創作物語の登場人物イラストシリーズ。
エフレム・ヴィクノール
炳辣国(ペラブカナハ)に属する小国に仕えていた隠術師。
卓抜した弓術の技倆で、その名を知られる。
以前描いた絵の、塗りのリテイクを行いました。
こちら↓が以前のもの。
私は長年「どういったスタイルで登場人物を描くか」を模索してきました。
そして、行き着いたのがこういった仕上がりのイラストでした。
実際に、小説の第一巻では、この塗りのスタイルで登場人物を描き、挿絵として使いました。
しかし、小説を主軸とするファンタジー作品であることを考えれば、やはり一番見てもらうことになるのは「挿絵」のかたちということになります。
もっと「挿絵として雰囲気のある仕上がり」にできないものか。
また、そこから模索です。
創作の合間にも、版権絵を描いてはいろいろと試すことを続けました。
やがて冒頭のイラストの仕上がりに見られるようなタッチが、自分の作品の世界観には合うのではないか、というところにたどり着きました。
絵にかぎったことではなく、なんでも納得のいくまで繰り返しトライすることは大切だと思います。
そして一度は満足のいく結果が出ても、そこで考えることをやめたり、変化することをただ遠ざけてしまっていては「よりよいもの」に出会う機会を失ってしまいます。
たとえば、どこかに埋められた宝を目指して掘り続けているとします。
あまりになにも出てこず「ここにはなにもないな」「や~めた」と放り出したその足もとの30センチ下に、実は目指していた宝箱が眠っているかもしれません。
あともう少しだけ掘っておけば見つかっていたはずなのに。
そんなふうに「見つけられなかった宝箱」というのは、案外、誰の人生のなかでもたくさんあるものなのかもしれません。
人は道を選択することで、ある種「可能性を消しながら生きている」ともいえます。
もちろん、運の要素もあるでしょう。
しかし、諦めずに探求を続けることではじめて、たどり着ける場所もあるはずです。
私はそんなふうに考えながら、日々の創作に臨んでいます。
それでは今回はこのへんで!
最後まで読んでくださってありがとうございます(´ω`)