「オリジナルキャラクター作者」
- 時間をかけて、自分だけのキャラクターを作った!
- でも、なにかが足りない気がする…。
- 友達に見せたけど「○○に似てるね」と言われてしまった。
- 魅力やオリジナリティ(独創性)を生み出すコツってあるの?
こういった疑問に答えます。
- 結論:キャラクターの作りこみの甘さを見逃さない
- キャラクター作りとはどんなものか
- キャラクターの作りこみの甘さを見逃さない
- 【キャラクターの作り方】魅力・オリジナリティを育てる方法【どこかで見たようなと言わせない】まとめ
自分の作ったオリジナルキャラクター。
イラスト・小説・漫画・ゲームなどに登場させ、活躍させたいものですよね。
ところが
いざ登場させてみると、活躍どころか、うまく動いてくれない。
作者として思い入れはあるのに、
どこか魅力やオリジナリティ(独創性)に欠けている。
そう感じることはありませんか?
あるいは友人や誰かに見せたときなどに、
「どこかで見たようなキャラだ」「○○に似ている」
といった感想をもらい、ショックを受けたことはありませんか?
そういった事態を招く、ある理由があります。
結論:キャラクターの作りこみの甘さを見逃さない
結論:キャラクターの作りこみの甘さを見逃さないようにしよう!
単純なことですが、注意すべきことは、このひと言に凝縮されていると思います。
キャラクター作りとはどんなものか
それでは、詳しく触れていきます。
「キャラクターにオリジナリティがない」と行き詰まっている人向けの記事です。
ここでは、具体的な特徴を手あたりしだいに列挙するのではなく、
キャラクターの「魅力」や「オリジナリティ」というものについての
考え方・捉え方に焦点を絞って話を進めていきます。
なぜなら、それさえ掴めば 具体例を真似るよりも、
「あなたならではのもの」で作品を彩ることができるようになるはずだからです。
「どこかで見たようなキャラ」が量産される理由
たとえば
- 外見:「姉御肌の美人」「影のある色男」「筋肉ヒゲ親父」
- 性格:「クール」「ツンデレ」「三枚目」
- 語尾:「○○でござる」「○○でやんす」「○○ざます」
あなたはこういった特色を与えただけで、
「キャラクターが完成した!」と満足・勘違いしてはいませんか?
実はあなたのキャラクターは、その段階ではまだ、
生みの親であるあなたに「命を与えてもらっていない」のです。
「どこかで見たようなキャラ」から抜け出す方法
質問です。
「魅力的なキャラの条件」とはなんですか?
多くの人が、即答できないのではないでしょうか。
私も、最初は答えられませんでした。でも大丈夫。解決方法はあります。
それを知ればあなたのキャラは、いまよりもずっと魅力的な存在になるはずです。
私は20年以上、創作を続けてきました。
そのなかで、創作途中で行き詰まっている方から相談を受けることもありました。
そういった過程で蓄積した、私なりの「キャラクター作り」の秘訣があります。
「魅力的なキャラ」に育てるために、なにが必要かを考える
必要なものさえわかれば、あなたのオリジナルキャラクターは「迷わず」立ちあがってくれるようになるはずです。
この記事では「どこかで見たようなキャラ」を「魅力的なキャラ」に育てるための秘訣を覚えてもらい、物語をぐいぐい引っ張ってくれるような「生き生きとしたキャラクター」に必要なものを解説します。
この秘訣を忘れなければ、きっとあなたにもオリジナリティのあるキャラを作ることができるはずです。
キャラクターの作りこみの甘さを見逃さない
繰り返しになりますが、これが結論です。
キャラの作りこみの甘さを見逃さない。
本当に、このひと言に尽きます。
冒頭で触れたような外見や性格、語尾の口癖などで止まっていませんか?
それらは単なるアイコンに対する「レッテル貼り」のようなもの。
キャラクターは景色のなかに置かれた人形ではありません。
それではどうすればよいか、具体的な方法を見ていきましょう。
「徹底的に」作りこむべし
価値観や行動基準、過去を持たない人物はいません。
あなたの作った世界で、その環境で、
なぜあなたのキャラがその外見や性格を持って存在しているのか。
重要なのは、キャラクターの「生い立ちから答えられる」か、ということ。
どんな人生を歩んできたのか、作者なら答えられてあたりまえなのです。
「どこかで見たような」の原因
見たことがあると感じるのは「借りもの感」が漂っているからです。
つまり、その世界の住人として違和感がある=馴染んでいない、ということ。
あなたの世界で生きているからには、その世界なりの生き方や、環境の影響を受けるはずです。
見落としていることはありませんか?
もう一度、世界とキャラクターに繋がりがあるか、しっかり向き合ってみてください。
「会話」を試みる
自分の作ったキャラクターと「会話」ができるか。
こういうふうに書くとちょっと引かれるのかもしれませんが、
これは結構、重要な判断基準になります。
問いかければそのキャラクターなりの返答がある。大切なことです。
キャラではなく、家族や友人の顔を思い浮かべてみれば、どういうことかわかりやすいかもしれません。
- 「父ならこう判断する」
- 「母ならこんなふうに叱る」
- 「彼なら」「彼女なら」
それぞれ、なんとなく思い浮かぶ返答があるはずです。
それと同じように、キャラクターと会話ができるか、ということなのです。
できないのであれば、そのキャラはまだあなたの世界で「生きて」いない。
知人と同じくらいに存在感があれば、会話ができるようになるはずなのです。
たとえば生身の人間である役者さんが演じるのであれば、そこでキャラクターに命を吹きこまれることはあるでしょう。
役者さん自身が演じるキャラクターの背景を深堀りしたり、本人の持ち味が投影されたりするからです。
しかしキャラクターは、そういうわけにはいきません。
会話ができなければ、できるようになるまで作りこむべきです。
「魅力的なキャラクター」とは?
「キャラが立つ」という表現が、よく用いられます。
ほかのキャラと競合をせず、独自の魅力を持っているキャラクター。
ここまで作りこみを続け、世界とキャラクターとの繋がり、人格形成などを吟味し、そして会話ができるまでになっていれば、キャラはすでに作者であるあなたの手を離れ「自分の足で立って」いるのではないでしょうか。
生い立ちから人格形成、物事に対する考え方が固まると、やがてキャラクターは物語のなかで、勝手に動きはじめるようになります。
作者であっても、しばしばその行動を制御できなくなるのです。
「今後の展開のために必要なので、こういう行動をとらせたい」と思っても
「この性格だからそれは絶対にしない」という場面が出てきます。
それでこそ人形ではない
「生きたキャラクター」=「魅力的なキャラクター」といえるのではないでしょうか。
【キャラクターの作り方】魅力・オリジナリティを育てる方法【どこかで見たようなと言わせない】まとめ
- キャラクターの作りこみの甘さを見逃さないようにしよう!
- アイコン的なレッテル貼りをしてもキャラクターは完成ではない。
- 世界とキャラクターとの間に説得力のある繋がり、因果関係があるか。
- 魅力的なキャラクターは人格を持ち、作者の手を離れて独り立ちするようになる。
あなたのオリジナルキャラクターに照らし合わせて、考えてみてください。
余談ですが、私の好きなゲームデザイナー小島秀夫監督は
「コスプレイヤーの方にコスプレしてもらえないようではキャラとして失格」
といった旨のことを仰っています。
これは衣装など、決して外見的なことだけではないと思います。
実際に、魅力的なキャラクターとして成立しているからこそ愛されて、コスプレイヤーの方に「やってみたい」と選ばれるのではないでしょうか。
コスプレの対象となり得るためにはなにが足りないか、ということも、ひとつの判断基準になるのではないかと思います。
いかがでしたか?
今回は、魅力・オリジナリティを持たせるために必要な考え方について書いてみました。
私がどういった内容で「作りこみ」を行うのか、ということについては、また別の記事で触れようと思います。
あなただけの魅力的なキャラクターが躍動する日を楽しみにしつつ、
是非もう一度、徹底的な作りこみを行ってみてください。
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